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前ページ次ページゼロの白猫 「い゛っーーー!?」 「動くんじゃないよ? 怪しい動きをしたら即座に殺す。全員杖を捨てな」 腕を極められた激痛に喘ぐルイズに酷薄な声をかける。未だ自分が置かれた状況を理解し切れていない、呆然とした瞳で見上げてくるルイズに、無慈悲な冷笑を返してやった。 そこまできてようやく全員状況を飲み込めたらしい。だが、もう遅い。 「あなたが、フーケだったのね……!」 「ご名答。ちょっとばかり答えを出すのが遅かったようだね」 もはや学院で見せていた作り笑いを見せ続ける必要も無い。歯噛みするメイジ三人だが、ルイズを人質に取られてしまっては迂闊な行動は不可能である。やむを得ず、言われたとおりに杖を捨てた。 「なんで、学院に戻ってきたのよ……!? とっとと逃げれば良かったじゃない!」 「なに、間抜けな話さ。せっかく手に入れた破壊の杖だってのに、使い方は分からない、ディテクトマジックにも反応しないと来たもんだ」 「だから、使い方を確かめるために……!?」 「そういうこと。偽物を掴まされたかもしれないとも思ってね。学院の誰かなら知っているんじゃないかと思ったけど、まさか使い魔が知っているとは思わなかったよ」 フーケは杖をルイズに突きつけたまま、油断なくレンへと視線を向ける。 「そこの白い奴。お前、この破壊の杖の使い方を知っているのかい?」 「いいえ」 「これが何かは知っているんだろう? 言いな」 と、フーケはルイズの首にぐりっと杖をめり込ませる。ルイズは痛みと怒りで般若のような顔になっていた。 先程、ルイズを助けた際に聞こえた会話では、この白い幼女は破壊の杖の正体を知っているようなことをほのめかしていた。どんなものかさえ判れば、使い方を推測することはできるはず。もし判らなくても効果さえ知れれば売る方法はある。それがフーケの考えだった。 「別に言う必要もないでしょ」 だが、レンはフーケの予想とは反対の方向に動いた。ルイズを無視するように一歩、踏み出してきたのだ。 「何してるのよ!?」 悲鳴のような金切り声を上げたのはキュルケである。フーケは顔をしかめた。 「本気かい? あんたのご主人様がどうなっても良いって言うの?」 「人質を取るって、あまり賢い手段と思えないのよね。だって危険にさらされるのは人質と加害者でしょ? 仕掛ける側には全くリスクが無い」 こちらの言葉を無視しながら、一歩、また一歩とレンはこちらへ近づいてくる。人質をまるで気にしていないような行いに、フーケの心に焦りが浮かぶ。 「それ以上近寄るんじゃないよ! もう呪文は唱え終わってるんだ! あんたのご主人様が死ぬよ!?」 このエルフもどきが先程ルイズ救出のために動いたのは間違いない。なのに何故、今回はまるで主人の無事に頓着せず、平然と自分へ向かって歩いてくるのか。 「あら、私はマスターの事を思ってやっているのよ?」 「どこを取ったらそうなるんだい!?」 「この任務の肝は『フーケの討伐』と『破壊の杖』の奪還。せっかくマスターが両方の目的達成のチャンスを作ってくれてるんだから、これを見逃すほうが使い魔失格よ。ねえルイズ?」 ウィンクをルイズにしながら飄々と答えるレン。ルイズは使い魔に見捨てられて呆然としているようだ。 もうレンとフーケの距離は数歩分まで近づいていた。フーケは背中に流れる汗を感じる。有利なのは自分のはずなのに、まるで自分が追い詰められているようだ。 自分の判断ミスに内心舌打ちする。今、ルイズに向かって魔法を放った場合、その隙をこの使い魔に襲われるだろう。もっと早く行動を起こすべきだったのだ。 「それと、一つ申し上げておきますが」 す、とレンが口元に人差し指を当て、笑みを深める。 「私、残酷でしてよ?」 その言葉を聴いた瞬間。 頭をハンマーで殴られたような衝撃が走った。 「―――がっ!?」 いや、殴られたわけではない。感じるのは痛みではなく、凄まじい眠気。 (しまった―――!?) フーケは自分の考えの浅さを呪った。目の前の白い奴が先住魔法の使い手だということは、昨日学院で変身を見た時から知っていたのに。自分に気付かぬように魔法を使えること位、何故想定できなかったのか――! 膝が折れる。ルイズを掴んでいるのかもあやふやだ。ぐらぐらと揺れる視界が、勝手に閉じる瞼で狭まってゆく。 (こんな、所で……!) 何とか気力を振り絞り、杖を前方へと向け、魔法を発動させようとする。もう視界はほとんど闇。何処に誰が居るかも分からない。 それでも闇雲に魔法を使おうとした所で、足首に衝撃が走った。最早フーケには体勢を維持するだけの力も残っておらず、最後に土の感触を顔に感じて意識が途切れた。 「はい、おしまい」 くずおれたフーケは追い討ちに足払いを掛けられ、顔面から倒れこんだ。起き上がる気配はない。魔眼とやらを発動させたのだろう。便利な能力だ。 レンは爪先でフーケの頭をつついている。完全にオチているのを確認すると、レンはルイズへと向き直った。 「よく暴れなかったわね。そこだけはありがたかったわ」 「……目で合図してたのはあんたじゃない」 「ちゃんと気付いてたのね。上出来よ」 レンが主人の安否を気遣わずにこちらに向かって歩いてきた時は、ありったけの罵詈雑言を放ってやろうと思った。だが、こちらへウィンクしてきたときに思い出したのだ。こいつは確か、目を合わせることで相手を眠らせることができると。 手を差し伸べてくるレンの手を掴んで立ち上がる。その時睨んでやったが、レンは動じた様子も無く、いつもの微笑をルイズへ返してくるだけだった。 「任務完了ね。さっさと帰りましょうか」 そう言って元来た道へと向かおうとしたレンに、険しい顔のキュルケが立ちふさがる。 「あら、どうかしましたか?」 「あなた、ルイズを見捨てる気だったの?」 「さあ、どうでしょう?」 「誤魔化さないで! 苦し紛れにでもルイズが攻撃されてたらどうするつもりだったのよ!?」 ヒステリーのように叫ぶキュルケを冷めた顔になって見返すレン。 何の説明もされていないキュルケやタバサには、レンの行動が主人を見放して動いたように見えたらしい。 レンの能力をルイズは説明しようとするが、それより早くレンが口を開いた。 「あの場で人質が通用すると思われる方が問題よ。ルイズを盾にして『破壊の杖』の正体を話させて、用済みになったら皆殺し。フーケが考えてたのはそんなところでしょ。自分たちに危険が及ばなかったんだから良しとしなさいな」 確かに、フーケの正体を知った自分たちを五体満足で学院に返したとは思えない。 それでも、先程のやり取りはキュルケにとって見過ごせるものではなかったらしい。怒りを隠さずにレンへ反論しようとする。 「けど「そういう貴女はどうするつもりだったの? フーケに命令されて言われるがまま杖を捨てて降参して、全部終わった後で他人の批判? 判断も考え方もお子様ね」 キュルケの言葉は、レンの彼女をなじる言葉にかき消された。レンの言葉で、キュルケの顔が激怒と形容する他無い程に歪んむ。怒りの炎を放つべく杖をレンに向ける。 「よしなさいってばキュルケ! この子は最初から私を助けられる算段があったの!」 ルイズはレンの前へ跳びだして言った。 「この子の眼は特別なの。目を合わせたらそいつを眠らせる能力を持ってるのよ。さっきの言い回しは自分にフーケの眼を向けさせるためでしょ」 確かに最初は自分もレンへの怒りが合った。けれど、その怒りが向けられるべきはレンではなく、ルイズ自身だと理解していた。 主人が庇ったことで、納得いかないような顔だが、キュルケが杖を下ろす。レンを助けたルイズの行動に、しかしレンは渋面を返した。 「ルイズ、余計なこと言わないでよ」 「あんたがキュルケを挑発するからでしょ! 余計な事って何よ!」 「切り札の存在をバラしてほしくなかったってことよ。因縁があるんでしょ、キュルケとは」 そういえば、召喚した翌日にそんなことを言った気がする。けれど、彼女は今、自分の身を案じてくれていたのだ。そして怒ってくれたのだ。その相手に敵対するような発言などしたくなかったし、レンにもしてほしくなかった。 主の想いなど知らないとばかりに、レンはそっぽを向くと歩き出した。 「いい加減疲れたわ。早く帰りましょ」 一人ですたすたと元来た道へと戻っていくレン。ルイズたちも帰途へ向かう準備をするが、その場の全員の気持ちに何かもやもやしたものが残った。 ロングビルことフーケは、両手両足をロープできつく縛った上、万が一を考えて猿轡を噛ませていた。未だ眠ったままだが、これならば目を覚ましても抵抗できないだろう。 馬車の手綱を握るのはタバサである。御車役だったフーケを拘束して転がしているのだから仕方あるまい。 レンはさっさと猫になろうとしていたようだが、そうなる前にルイズは、 「まだ猫になっちゃ駄目。聞きたいことがあるんだから」 と釘をさした。その時のレンは大いに不満そうだった。そして馬車が学院へ向かう途中、レンへの質問会が始まっていたのである。 「レン、あなたどうやってゴーレムを消したの?」 「そうよ、あんなことまでできるなんて聞いてないわよ? 何が『戦いは得意じゃない』よ」 「嘘は言ってないわよ。本当に戦うことは専門じゃないもの。緊急の時だけよ。特にさっきのはね。すごく魔力を消費するんだから、もう眠らせてよ……」 くああ、と抑え切れないあくびをしながらレンは言う。あのゴーレムを消すのはやはり大技だったらしい。レンの目は半分閉じかかっている。今にも夢の世界へ旅たちそうだ。 「ねえ、この『破壊の杖』って一体何なの?」 「私も聞きたいわね。さっきルイズが振ってたけど何も起こらなかったし」 オスマンが秘蔵しながらも、使い方が分からないマジックアイテム。フーケは学院の教師たちに期待していたようだが、果たして教師たちも知っていたのかどうか。 レンは眠たそうに目をこすりながら、ぼんやりした瞳で呟くように言った。 「鉄砲って言って何か分かる?」 唐突に話が飛んだ。脈絡の無さにきょとんとする二人だが、記憶の中の『鉄砲』を思い出してレンに答える。 「平民が使う武器でしょ? 火薬で金属の玉を飛ばすらしいけど」 「え? まさかこれが鉄砲だって言うの?」 「その一種よ」 淀みなく言われたレンの答えに、しばらくルイズとキュルケは返事をすることを忘れていた。たっぷり数秒は経った後。 「「嘘でしょ!?」」 ルイズとキュルケの声が重なる。タバサまで興味を引かれたのか、振り返って『破壊の杖』を見ていた。 確かにこの鉄の筒は、魔法の杖には見えないが、銃にはもっと見えない。弾を込める穴も空いてないし、手に持つ為のグリップも見当たらない。 第一、本当に銃だというのなら、何故メイジであるオスマンが所有し、また秘法として保管していたのか分からない。 「信じられないなら学院長にでも聞いてみたら? 持ち主なら色々知ってるでしょ」 どうでも良さそうに応じていたレンだが、何かを思い出したのか、ルイズに向き直って言った。 「そうそうルイズ。 戻ったら学院長から『破壊の杖』の入手経路を聞いておいて」 「何でよ?」 「それは私が居た所にあった武器だもの。入手先が分かれば元の世界への手がかりになるかもしれないわ」 「何、元の世界って?」 「私の故郷よ。随分遠くから召喚されたから、帰る手段を探してもらってるの」 突っ込んでくるキュルケにさらっと答えるレン。嘘は言っていないが、大事な部分はぼかしている。この会話スタイルがレンのやり方なのだろう、とルイズは理解した。 「もう限界。寝るわ」 その言葉と共に、レンは一瞬で猫の姿になった。白い毛玉状態である。完全に熟睡していた。 「……ルイズ、あなた変わった使い魔を召喚したわねえ」 「うっさい」 正直、まだまだ聞きたい事はあったが、今は眠らせてやる事にした。レンも確かに疲れたのだろう、あんなゴーレムを相手にしたのだから。続きはまた夢の中で聞いてやろう。 ルイズは、今回頑張った慰労の想いを込めて、ゆっくりとレンの背中を撫でてやるのだった。 「それからあんたたち。この子が人間になれたり、先住魔法を使えたりすることは黙ってなさいよ」 「あら、何で? ゼロのルイズの使い魔がそんなすごい奴だと分かれば皆見直すんじゃないの?」 「この子、ちょっと珍しすぎるでしょ。下手したらアカデミーとかに連れて行かれるかもしれないもの。だから黙ってて」 「う~~ん、どうしようかしらね~~?」 わざとらしく迷うような声をあげるキュルケ。ルイズは、こいつ絶対何か吹っかけてくる気だと、次のキュルケの答えを警戒した。 「言わない」 だが、キュルケよりも早く、馬車の運転に専念していたはずのタバサが答えてきた。 「あ、ありがとう、タバサ」 「いい」 それで話は終わりだ、とばかりにタバサは再度前に向き直る。タバサの背中にもう一度感謝を返すと、ルイズはキュルケの方を向いた。 キュルケはタバサが珍しく会話に参加してきた事に、きょとんとした顔でタバサの背中を見ていたが、ルイズの真剣な顔をみて苦笑を一つ返した。 「タバサがああいってるんじゃ仕方ないわね。けど、貸し一つよ?」 「……仕方ないわね」 ツェルプストー家に貸しを作るなど癪だが、この場合は仕方あるまい。 あんたのせいなんだからね、と思いながらもルイズはレンの背中を撫でる手をずっと止めることはなかった。 「……ここは……?」 フーケの意識が覚醒する。目に入るのは見慣れた天井。辺りを見回してみると、そこは学院寮の自室だった。 「何で、またここに……?」 もう自分の正体は露見したのだ。なのにここにいる理由が皆目見当がつかない。盗賊である自分が放り込まれるとしたら牢獄しかないはずなのに。 「ご機嫌いかが? 怪盗さん?」 不敵な笑みを浮かべながら入ってきたそいつは、あの白いエルフもどき、レンだった。 自分の敵をみて、体を起き上がらせようとするフーケだが、そこでようやく体が動かない事に気がついた。首から上は動くし、声を出す事も問題ないのだが、首から下がまるで鉛のように重い。 「何を、した……!?」 「動けないようになってもらっただけよ」 どうやって、と聞こうとしたフーケだが、それについては聞くだけムダだと判断した。先住魔法の使い手に聞いても、恐らく理解などできまい。 「あたしをどうするつもりだい?」 「最初はオスマンやコルベール、あとギトー? とにかく学院の男性全員の相手をさせようかと思ってたんだけど」 さらりと言った内容は、とても看過できるものではなかった。フーケの背筋が寒くなる。主人を危険に晒した報復行為ということか。しかしこの幼女は『思っていた』といった。心変わりした、という事だろうか。相手の真意を確かめるため、慎重に聞く。 「……やめたのに理由はあるのかい」 「だって、ねえ」 レンはフーケの腕を持ち上げた。冷たい。何故身体の自由は全く利かないのに、いつもよりも感覚が冴え冴えとしているのか。 まるでフーケの言うことを聞かない腕に、レンはかぷりと噛み付いた。 「――ッ!!」 鋭い痛み。まず感じたのはそれだった。そして出血に伴う痛みがじりじりと腕に走る。血を、吸われている―――!? 「あんた、吸血鬼か!?」 「違うわよ。まあ、血からも吸えるけど、私はグールを作ったりはできないもの。これはちょっと確かめてるだけ」 じわじわと、熱が腕に広がってゆく。歯はすぐに引き抜かれた。その後、口の中でうごめく舌が滲んできた血を舐めとっていく。レンの舌はざらざらとしており、まるで肉の鑢だった。 血を全て舐め終えると、にやりと笑ったレンが一言。 「貴女、処女でしょ?」 フーケは自分の顔が朱に染まるのをはっきりと自覚した。ぱくぱくと口を開くも、レンへ言いたい言葉がうまく出てこない。 「初めての思い出だもの。ちょっとした趣向を凝らしてあげようと、私自ら出てきたわけ」 そう言うと、レンはフーケの腰に跨り、行儀よく手を合わせた。 「なにを……」 「いただきます」 微笑んで宣言するレンの顔。彼女にはまるで、肉食の獣が獲物を喰らおうとしているように見えた。 「っ……ふっ……」 流れる風景をぼんやりと眺めていると、後ろから聞こえる吐息が気になった。 振り向いてみると、相変わらずフーケが眠りこけている。 だが、何だか先程より呼吸が荒くなっているような―――? 「キュルケ。フーケが起きるかもしれないわ」 「杖も奪ったし、しっかり縛ってあるし、問題ないでしょ」 「そうだけど」 キュルケは興味なさげに答えてくる。 「んぐ……ふーぅっ――ふーっ」 先程に比べ、明らかに寝息が激しくなった。しかし彼女の目は閉じたままである。 「ね、ねえキュルケ」 「なあに? またフーケの事?」 「そうなんだけど、何か様子が変なのよ」 轡から漏れ出る彼女の吐息は熱がこもっている。まるで熱病にうなされているように。 「まさか、何か病気とか?」 「ほっときなさいよ」 「でも」 「あれだけ元気にゴーレムを操ってたのよ? どう見ても病人には見えなかったわ。もう起きていて、寝たフリをしながらの演技かもしれないし」 ごろん、とフーケが寝返りを打つ。手を握ったり開いたりを繰り返し、 時折びくっと痙攣する。顔は上気し、何かを耐えるように猿轡を噛み締め、その口の端からは涎が流れ落ちていた。 「あんたの白猫がなんかしてるんじゃない?」 「レンが? 何でよ」 「ほら、その子夢魔なんでしょ? 一応ご主人様と自分に危害を加えようとしてたわけだし」 そういえば、以前ギーシュにも何かしたような事を言っていたか。つまりフーケも今レンに『踏まれて』いるのだろうか。 そんな事を考えていると、一層フーケの痙攣が激しくなってきた。まるで釣った海老のように、がくっがくっと反ったり戻ったりを繰り返す。 「―――っ!! ぐ――んうぅぅぅぅっ!!」 一際大きい呻き声を発して、フーケの身体がビンッ弓なりに反った。そのままびくびくと痙攣を繰り返すと、急にくたっと寝転がってしまった。 「ふーーーっ……ふーーーっ……ふーーーっ……」 全力疾走を終えた後のように、深く、しかし間隔は短い息継ぎになるフーケ。 荒い呼吸共に動く胸は、先ほど見た時より容積が増しているように見える上、先端が盛り上って激しく自己主張していた。 しばらくその状態が続き、落ち着いたのかと思ったら、またびくびくと震えだした。 「ぶふううぅっ! ふぐーっ! ひゅふーーーっ!!」 「……こ、こここここれって」 「言わなくてもいいのよルイズ。分かってるから」 フーケ並に真っ赤になって、ぶるぶる震える指でフーケを指差すルイズ。 キュルケはフーケを苦笑しながら眺めている。 タバサはさっきから馬を走らせることに集中している。それは後ろの状況に極力目を向けないで済むようにしているように見えないこともなかった。 「お、起こした方がいいかしら!?」 「……やめといたら? 寝てる事には違いないんだし」 「はうううっ!! んうーーーッ!!」 結局。学院に到着する寸前まで、時間にして3時間以上の間。フーケはずっと悶え続け、馬車の中はとても気まずい空気に相成ったのであった。 「はーーーっ……はーーーっ……はぁあっ……」 「御愉しみいただけましたか?」 レンが指で弄んでいる、二人の分泌物。 粘土のような、青臭く匂う白濁物。さらさらした、酸っぱい匂いの透明な液。 レンは二つの混合物を指で捏ね回した後、糸を引くそれをじゅるるっと音を立てて啜った。 「ホント、濃いわね。喉にへばり付いてくるわよ?」 動けない。肢体の自由は戻ってきている。しかし、フーケにはこの幼女に言葉を返すことすらできなかった。 先程までの行為で、自分の体力、精神力、精力、全てこの使い魔に吸い取られてしまった。正直、今生きているのかが不思議だ。声を出すことも、指一本動かすことすらできない。 レンは口の中のものを全て飲み込むと、露わになっている臍に舌を入れてきた。 「あ……く……」 ぐりゅぐりゅとほじるように動く舌は、まるで彼女の内蔵まで犯そうとしているようだ。 そこから胸元、谷間、喉の道順でレンの舌が、珠のような汗と白濁を肉のブラシでこそげ取るように舐めとっていく。その時間はゆっくりで、フーケにとっては殊更長く感じられた。 そのままフーケの顔にレンの顔が近づき、頬にべたりと舌を貼り付けた。 匂う。先程レンが飲み込んだ物の匂いだ。鼻腔を犯すような悪臭と、それを擦り付けようとする舌の動きに、整えようとしていた思考がグチャグチャになる。 舌が頬から更に上へとなぞられていき、目尻に辿りつくとちゅっと吸われた。どうやら涙を舐め取っていたらしい。それだけの行為が、消耗しきっているフーケの背筋を再度ゾクゾクと震えさせた。 「ご馳走様でした。少しは足しになったわ。それでは、束の間の良い眠りを」 耳元で囁かれた言葉を合図にしたように、フーケに残されていた意識はぷっつりと消失した。 前ページ次ページゼロの白猫
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543 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2007/12/03(月) 20 28 33.38 ID uQnAbl0z0 __// __ヾ==-、 f ´ ̄ , ´ `ヽ l | / / \ ∧/ / 〃 ;.イ/l } , ヽ l { l /__ / / /_/ /j / } | l レ/,,∠`/ /∠/メ// / l ! | 伐_j f以ヽ彡イ ヽ ! i V;;リ {;;リ 〃 | Vl | { l l ! l 、 ー .イ , __ 「まぁ! これとってもおいしいですセト様! 厂 ̄ ¨ヽ \ !-j> _ ィ<、 / ヽ いつもと同じ茶葉を使ってるのに!」 `ート 、_r _\ヽ |,_ ̄ヘ二´¨l_ハ / ./゙ヽ /⌒く/ ヽ∠ヽ「j|`~/ //ヽ `∨ / } l l } Ⅵ ヽ 〉、 ∨ / ゝァ‐ } くrー! 入 } . .\ V二ニ〈 { / \ }∨ \∧ . . ヽ , } ン′ ヽ| ¨ヽ . .. ノ ヘ_/ ヽ { \ 8//~′ } _ `ヽ、__ __/ `ヽ_// 〃 / \  ̄/ /`===彳 r′ __ヽ { } j、 l く ハ /-- ――‐イ 〉 548 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2007/12/03(月) 20 29 10.59 ID uQnAbl0z0 / \ / `ヽ 丶 / . ノ , ヽ / / / . . / ヽ . ヽ ヽ V l l. .| / . ./.;イ ヽ ... . l. . . | .. l l ! |. .| . l . \!/ l . { . . .|ヽ . }ヽ . j . .! | . | ヽハ l .| ! . . jV\{ 八 . . .l } /_,j;ィト .l . l . | 「…………飲めないことはないわ」 ヽ从 . iイfチ心ハ 、从ィ厶斗<V . .jl . | \ト小._V;zソ ノ/ V;;_z1 / . . . ハ . . 八 リ } . , .. / . . . /. .ヽ . . ヽ _..ノ/八 / . . . /. . . . .\ . . \ , -‐´ / . . >,.、 ´ ヽ ィ′ . . . ハ;.__ . . . . \ . .  ̄`丶、 〃 . . / . . . . . ノ ¨ ヽ、_ , ィ≦7 . . ./ ´ ヽ. . . . .` ー- 、 . ヽ l . ./ . . . . . ;. イ\ ノ} /`∨ . . . { ゝー、. . . . . . . ヽ . } {. / . . . . . / } Vx1_/ { . . . ヽ ∧. . . . . . . } . . ,′ 〃 . . . ./ j/  ̄ ̄ ヽ入 . . . . .\ ヽ. . . . ./ . / { . . . .{ | / \ . . . . .\ ) . / .;イ 556 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2007/12/03(月) 20 30 22.02 ID uQnAbl0z0 , -─- 、 , -‐- 、 ,, - `V `‐、 / \ ./ \ / ヽ ./ / l ヽ / / / / ./ / l | .l .lヽ | l. l / / / ./ .l | | l / / l l.〉 l、 | | l / / ./ ./ |. l | ./ ./ ./ | |./ 「当然の結果だな!!! l、| | l // ///| l / / //// / / . ワーッハッハッハッハッハッハ!!!!!!」 l、l | /l///_/ l / //_|/_∠| / | / . /⌒ヽ | \ `ー ゝl // `ー /|/⌒v | l⌒l l|  ̄ ̄ //|〉 ̄ ̄ ̄ .|/^_l.l ヽゝ(ー| /| ´ \| ll ),l ノ lヽ_ / | ┌───7 /._/ .l/ | l ̄ ̄ ̄/ / / ,ノ! / |.. V´ ̄∨ ./ /,.-‐ .| ./ (;;) |\ `ー‐ ´ / / | | _|_\ /| ./ | (| ,.-‐ | \__/ .|/ _,.-─; |/ .(;;) |─────┤ _,.-‐ / 578 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2007/12/03(月) 20 33 18.79 ID uQnAbl0z0 __// __ヾ==-、 f ´ ̄ , ´ `ヽ l | / / \ ∧/ / 〃 ;.イ/l } , ヽ l { l /__ / / /_/ /j / } | l レ/,,∠`/ /∠/メ// / l ! | 伐_j f以ヽ彡イ ヽ ! i V;;リ {;;リ 〃 | Vl | { l l ! l 、 ー .イ , __ 「……ミス・ヴァリエール。もしかしてセト様はセト様なりのお礼をしたかったんじゃないでしょうか? 厂 ̄ ¨ヽ \ !-j> _ ィ<、 / ヽ だって紅茶を入れるとき、教えてやるって言ってたのに何も言わずに入れちゃったじゃないですか」 `ート 、_r _\ヽ |,_ ̄ヘ二´¨l_ハ / ./゙ヽ /⌒く/ ヽ∠ヽ「j|`~/ //ヽ `∨ / } l l } Ⅵ ヽ 〉、 ∨ / ゝァ‐ } くrー! 入 } . .\ V二ニ〈 { / \ }∨ \∧ . . ヽ , } ン′ ヽ| ¨ヽ . .. ノ ヘ_/ ヽ { \ 8//~′ } _ `ヽ、__ __/ `ヽ_// 〃 / \  ̄/ /`===彳 r′ __ヽ { } j、 l く ハ /-- ――‐イ 〉 591 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2007/12/03(月) 20 35 38.12 ID uQnAbl0z0 / \ / `ヽ 丶 / . ノ , ヽ / / / . . / ヽ . ヽ ヽ V l l. .| / . ./.;イ ヽ ... . l. . . | .. l l ! |. .| . l . \!/ l . { . . .|ヽ . }ヽ . j . .! | . | ヽハ l .| ! . . jV\{ 八 . . .l } /_,j;ィト .l . l . | 「あいつがそんなことするわけないじゃない ヽ从 . iイfチ心ハ 、从ィ厶斗<V . .jl . | 大方見て覚えろとでも考えていたんでしょ」 \ト小._V;zソ ノ/ V;;_z1 / . . . ハ . . 八 リ } . , .. / . . . /. .ヽ . . ヽ _..ノ/八 / . . . /. . . . .\ . . \ , -‐´ / . . >,.、 ´ ヽ ィ′ . . . ハ;.__ . . . . \ . .  ̄`丶、 〃 . . / . . . . . ノ ¨ ヽ、_ , ィ≦7 . . ./ ´ ヽ. . . . .` ー- 、 . ヽ l . ./ . . . . . ;. イ\ ノ} /`∨ . . . { ゝー、. . . . . . . ヽ . } {. / . . . . . / } Vx1_/ { . . . ヽ ∧. . . . . . . } . . ,′ 〃 . . . ./ j/  ̄ ̄ ヽ入 . . . . .\ ヽ. . . . ./ . / { . . . .{ | / \ . . . . .\ ) . / .;イ 595 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2007/12/03(月) 20 36 35.85 ID uQnAbl0z0 __// __ヾ==-、 f ´ ̄ , ´ `ヽ l | / / \ ∧/ / 〃 ;.イ/l } , ヽ l { l /__ / / /_/ /j / } | l レ/,,∠`/ /∠/メ// / l ! | 伐_j f以ヽ彡イ ヽ ! i V;;リ {;;リ 〃 | Vl | { l l ! l 、 ー .イ , __ 「それならカップはひとつで十分なはずですよ?」 厂 ̄ ¨ヽ \ !-j> _ ィ<、 / ヽ `ート 、_r _\ヽ |,_ ̄ヘ二´¨l_ハ / ./゙ヽ /⌒く/ ヽ∠ヽ「j|`~/ //ヽ `∨ / } l l } Ⅵ ヽ 〉、 ∨ / ゝァ‐ } くrー! 入 } . .\ V二ニ〈 { / \ }∨ \∧ . . ヽ , } ン′ ヽ| ¨ヽ . .. ノ ヘ_/ ヽ { \ 8//~′ } _ `ヽ、__ __/ `ヽ_// 〃 / \  ̄/ /`===彳 r′ __ヽ { } j、 l く ハ /-- ――‐イ 〉 600 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2007/12/03(月) 20 38 12.54 ID uQnAbl0z0 / \ / / . . ..丶 / / / / \ . ... . . . . ヽ ./ / l . .l / \ . .ヽ丶 . `、 . . . . ハ l l | .!.{ . .{ ._{_, ._ヽ 斗 ト . ,. . .l . . . . , . .} | | l. l厶. イヽ .ヽ . ..ハ. l_}ヽ..}ヽ| . . . . . } / i i V _ヾ{z=k ハ.. . / ィ戈 〒ヾl . . ./∧ 「あ……」 ノ ∧. ヽ ,ィf戈. ノ! }. / V≧ソ / / K . . .ヽ / . / ハ . ,` ヘ≧= ´ ´ ̄ イ . . . .| . .ヽ . .} / .. . / . . ヘ. ヘ . . ! . . . .l . . . . / / . . / . . . . ム . . 、 , ′ . ∧ . . . .{ ヽ . . { . . ./ .l . .ト、 ´’ イ . . . . ./ ヽ_ . . ヽ、 )ノ . .ヽ . . .j ! . l. > 、__, ィ ´ / . . . . ./ `ヽ . . . .  ̄ `ヽ , -一 . . / .∧ } . . V | 〉く ./ . / l . . . . . . . . } / . . . . / . . .{ \/ . . .l Ⅳ⌒ヽ// / / ヽ . . . . . . ., . / . . . . / . . . . .l / . . . } マ=マ / /. . ヽ ∧ . . . . . / { . . . / . . . . . . ./ . . . .人 弋7 { . . . . ヽ___ / l . . . . / `ヽ . . . ヽ . . ./ . ./ ヽV∠-ヘ . . . . . \ ! . . . .{ ノ . . .} . .{ .. . . ./ / ヘ . . . . . ヽ. | . . . . ゝ __ノ! ヾニ二 人 . / . .ヽ . . ./ ∧ \ . . . . . . .j | . . ヽ . _ノ 613 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2007/12/03(月) 20 40 39.55 ID uQnAbl0z0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i . / , │ l l ! | │ / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! 「ふぅん。どうした、そんなに俺の入れた茶が旨かったか」 ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 624 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2007/12/03(月) 20 42 50.44 ID uQnAbl0z0 │ / / / | \ \ l l ヽ レ l / / l \ ヽ l | l l l ヽ/ / l | ヽ | | | | i| l l\/ |l \ ヽ l l | | | | /| l | l\ 八 ヽ ト、 l |\ヽ | | | l /│! l| |k_ \{ヽ } l ヽ l | | ハ i l | | ヽ/ ノ∧ イ≧fテ气ミ ヘ ハ ./ l│__j_l_!.」__ ∨ | | 〃 ヽ { |iヘ_イi ハ ∨厶斗<丁! / リ │ ` , | | 「うるさーい! \ N lr j , } /// 之fテ气千≦k | / / ! | とにかく私は絶対にそんなこと信じないんだから! | /. } ゝ--′ // |iヘ_ ハ ヾX/ / / ! こいつは! 性格最悪の! ただの平民よ!!!」 イ/ ,′. . . . l_ j 〃∧ / / | / / i{ ノ r / / ./ / l | / / 人 ` ヽ ′ / / / | l / / / \ __ . . . . / / / l 人 / / \ V`ヽ / / l \ / / lヽ、 ヽ ノ / / / i \ l ∧ / 丶 _/ / / ヽ ヽ | / ヽ / / // \ __, .r</ / /_,ィ7_ -―― - 、 l ,′ ヽ / / // \/ / / // ヽ 632 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2007/12/03(月) 20 44 37.31 ID uQnAbl0z0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i . / , │ l l ! | │ / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! 「ふぅん。負け犬の遠吠えとは情けない ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! 茶を飲んだら眠くなった。凡骨、メイド、片付けはやっておけ」 . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 649 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2007/12/03(月) 20 48 17.23 ID uQnAbl0z0 , -‐ ´ ` ー、 / `ー-、 ,‐´ 、 `ヽ、 f‐ | ヽ ヽ ヽ / ー、 ヽ_ / ヽ ヽ ヽ\ ヽ / } _ l ヽ ヽ/! ヽ i ヽ i l / / ヽ l、 ヽ l ハ/f-f、 }l l、 |リ l l l_l_lr- {_ゝヽ ヽ |//fc リ /! /リ 「あんたぁー……!! l |. . } l ハ、=ゞ==リ / ムソ /イ 〈 ……もう! 眠るの早すぎよ! ノ l. . l イ /´七C、ム/ .. lゝ、ヽ、 いい! 見てなさい! 絶対にあんたより美味しい紅茶をいれてやるんだから!!!」 `ー-´ _-‐!. . ヾ l 弋ソ .. .. }l  ̄ ー----- f´ ヽ. . ヽ、 ,__ -= /ヽ、 . . . _-―‐´、 ヽ. . . ヽ、 /  ̄ノ/! ヽ、 . . . ヽ ヽ、 \ . . . ヽ、_ー‐ニ‐´ !. . ヽ、 . . . . .ヽ、ヽ ヽ、_ ヽ、! ヽフニイ / /ヽ . . ヽ . . ./ヽ、ヽ `ー-ヽ. . ヽl ll l / ヽ、. . ヽ . . . i ヽ \ }. . } l 7 | / }. . . } . . l \ `ヽ、 /. . . . , ヽTl / / /. . / . . .l \ \/. . . . /`ヽ、/ /. . . / . ./ ヽ/. . . . / / l| /. . . ,-‐´ 651 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2007/12/03(月) 20 50 01.23 ID uQnAbl0z0 _/,  ̄  ̄ 9{_ {゚>‐一 ¬ ̄ ̄`ヽ、 j. \ / / { \ { ヽ / ヽ { ヽ、 \ l ヽ〉. i / ∧ l__\ 代ー 、ヽ | | { { X´l ヽ\} \_ヽ | l ヽ \∨ ヽ __ | ! 「ふふ、どっちも素直じゃないんだから」 \小. ィ= ´ ̄ ` l ,′ l } , / | 八 ヽ _フ / / l 个 、 ィ/ / l / _>r チー/ / _ ! !/ } │ / , <_ _, イ´/ ヽ /\/ヽ { __ノ/⌒ヽ./ / /7 ´ / l / \ハl ∧_ノ X /{ ヽヽ __j ヽ _// / / / l / ノ / ∨〃 r  ̄// / { ,/ │ / { /ヽノ ∨ ヽ /// V | / } ヽ l 前へ トップページ 次へ
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1141.html
ルイズは城下町の通りをディアボロを従えて歩いている 目的地は武器屋、ディアボロに武器を持たせようというのだ ディアボロからすれば扱えない武器など邪魔になるだけなのだが、ルイズにはルイズの考えがあった (ディアボロの都合や意思は関係ないのだ) 決闘騒ぎでの思惑が外れたルイズはディアボロの評価について半ば諦めていた (ちなみにギーシュが人の使い魔を殺したことについては貸し一つという事で話がついた 生きているところを見られたら物凄い頑丈で実は生きてたと誤魔化す心算だ) たとえ力があろうとも振るう前に死んでしまうのでは意味がない だから見た目だけでもそれらしくする為、武器を持たせようと考えたのだ 幸いディアボロの体格は悪くはないから、物によってはそれなりに映えてくれるだろう 貴族とは縁遠そうな路地裏を進んだ所に武器屋は在った 中に入ると慌てた様子でまくしたてる店主を無視して、ディアボロに合う武器を見繕うよう言いつける 店主が店の奥から何振りかの剣を持って来てあれやこれやと口上を述べ立てる ルイズはその中から特に立派な一振りに目をやった 「これは?」 「ああ!若奥様、御目が高い。 これはかの高名なゲルマニアの錬金術師シュペー卿の鍛えた業物で、鉄さえ切り裂く代物でさぁ 御値段の方は相応に張りますが、貴族の従者に持たせるんであればこれ以上のものはございませんぜ」 振るどころか抜くのも苦労しそうな大剣だが、ルイズにしてみれば見た目重視で実用性などどうでもいいのだ 「これにするわ、おいくら?」 「エキュー金貨で2千、新金貨なら3千」 「おい親爺、ボリすぎだろソリャ」 唐突に声が響いたかと思うと抜き身で壁側に積んであった剣が一斉にディアボロ目掛けて崩れ落ちた 「………………………………………………………………………………」 「あれ?これってオレのせい?」 ■今回のボスの死因 崩れ落ちてきた剣に全身を串刺しにされて死亡
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1656.html
有り得ないものを見ている。 自身よりも長い剣を小枝を咥えるかのように持ち上げ、 ゴーレムの拳も飛び散る岩塊をも避けて犬が大地を駆ける。 そして、その勢いのままに振り抜かれた剣が一閃された。 巨人の足に走る一筋の切れ目。 私やタバサの魔法も届かなかった相手が初めて手傷を負ったのだ。 キュルケは我が目を疑う他無かった。 しかし、あれだけの事が出来るというのなら決闘に勝ったというのも頷ける。 ただ、どこかで納得している自分がいた。 だって、あの犬は“ルイズの使い魔”だ。 あの子が呼んだ使い魔が普通である訳が無い。 いつだって彼女は気持ち良いぐらいに自分の常識をぶち壊してくれる、最高に楽しいライバルなのだから。 「あ! ちょっと待ちなさい」 フレイムがシルフィードの背から飛び降りる。 キュルケの指示ではない、彼自身の意思だ。 友が自身の主の為に命を賭して戦っている。 それで奮い立たなければ“微熱”の従僕たる資格はない。 吐き出す炎よりも熱き血潮が全身に巡るのをフレイムは感じた。 それにルイズの使い魔に見せ場を取られては主もライバルの面目が立つまい。 フレイムが振り返りキュルケに同意を求める。 はぁ、と呆れたように彼女は溜息を漏らした。 ルイズの使い魔と関わった所為か、自分の使い魔もおかしくなった気がする。 しかし。しかし悪くはない。 むしろ心地よいと言っていいだろう。 口元に思わず笑みが浮かぶ。 容易く自分の意のままになる物に彼女は価値を見出さない。 自分と同じ様にフレイムにも譲れぬ意地があるのだ。 「いいわ。貴方の実力、存分に見せてあげなさい」 己が使い魔に命を下す。 主の承諾を得たフレイムが彼に続く。 その姿、自分意地を張り通し戦う二匹の獣を見てキュルケは思った。 まるで自分とルイズを見ているようだと。 「相棒! こいつぁ力だけのウスノロだ! 足元から切り崩してブッ倒しちまえ!」 それに同意し頷くと再び巨人へと向かう。 巨人の股下を駆け抜けながら一太刀、振り返りざまにもう一太刀浴びせる。 傷口が修復されるものの、その速度は遅い。 このまま切り刻み続ければいずれは倒せるだろう。 しかしデルフにはある疑念があった。 “相棒の力は本当にこの程度の物なのか?”と。 相棒が使い手である事は間違いない。 それは今、振るわれている自分自身が一番理解している。 だが、武器屋で初めて相棒の存在を感じた時の恐怖。 途方も無い化け物に睨まれたかのような圧倒される気配を今は感じない。 それとも、あれはただの勘違いに過ぎなかったのか。 デルフは疑惑を振り払う。 今はそれよりも相棒を勝たせる事だけを考えればいい。 担い手が迷いを振り切ったというのに自分が悩んでどうする。 気を取り直し、デルフは彼に次々と指示を送った。 やや離れた位置から吐き出される烈火の如き息吹。 そこから彼の戦いぶりを見いていたフレイムは思った。 ……惜しい、と。 あの勇気、剣の扱い、身のこなし。 どれを取っても並みの犬には出来ぬ芸当。 彼がもしドラゴンやグリフォンのような強い生物に生まれていれば後世に名を残しただろう。 それがあまりにも惜しい。 そして、それは彼の主人であるルイズも同じ。 あれほど貴族としての気概があるというのに魔法が使えぬ半端者。 いや、それこそ無粋だ。 たとえネズミやウサギ程度の力しか持ち得なかったとしても、 あの主従は決して自分を曲げず、強敵にさえ立ち向かう。 だからこそ強い。だからこそ主も自分もライバルとして認めたのだ。 さらに息吹は火勢を強める。 “自分も彼に負けてはならない” その想いがフレイムに力を与えていた。 幾重にも刻まれた剣閃。 上空から地上から次々と迫る炎と氷。 それに耐え切れず、巨人の体がついに揺らぐ。 そのまま自重を支える事が出来ずに転倒する巨体。 「よし、今だ! 頭を切り飛ばしてやれ!」 ようやく訪れた勝機にデルフが気炎を上げる。 ガンダールヴの力には限界がある。 いかに力を引き出そうとしても酷使される肉体の方が保たない。 ましてや詠唱の時間稼ぎの為の能力だ、決定打には乏しい。 だからこそ早期に決着を付ける必要がある。 しかし、その焦りがミスを生んだ。 首筋を走る一筋の線。 切断には至らず、途中で止まったデルフを引き抜こうとする。 だがピクリとも動かない。 見れば突き刺さった剣の周囲を土が完全に覆っていた。 「な……!?」 デルフから洩れる驚愕の声 先程までとは比べ物にはならない再生の速度。 デルフを巻き込んだまま、傷が痕一つ残さずに修復される。 動きを止めた彼を巨人が掴む。 その動きは傷を負っているというのに今まで一番俊敏だった。 彼等は侮っていた。 今までの戦いから“土くれのフーケ”はこの程度の相手と思っていた。 だが事実は違う。彼女にそう思い込まされていたのだ。 たった一瞬の油断。 それを生み出すが為の芝居だった。 「引っかかったようだね…」 ゴーレムからも彼女達からも離れた場所でフーケが呟く。 彼女が知り得た情報に拠れば、あの犬は瀕死にならないと変身できない。 確実な根拠があった訳ではない。 しかし、もし出来るのだったら既に変身していた筈だ。 ゴーレムの拳を振り回し下手に手傷を負わせるのは下策。 まだ奴が犬の姿をしている内に。 「原型さえも残さず確実に仕留める!」 フーケの杖の指示を受けて巨人が彼を地面に叩きつける。 ボールでも投げるかのような勢いで打ち付けられた彼の口から血が吐き出される。 全身の骨がバラバラになったみたいに立ち上がる事さえ出来ない。 生命の危険を感じた“寄生虫バオー”が活動を開始する。 だが、その上に振り下ろされる巨大な足。 ギーシュの時とは速度が違いすぎる。 加えて、錬金によって鋼鉄に変じたそれは大砲の威力さえも上回る。 いくらバオーとはいえ喰らえば無事では済まない。 だが、身体の修復が間に合わない。 手傷を負った今の動きでは避ける事は不可能。 躊躇無く彼に振り下ろされる断頭の斧。 響き渡った轟音と振動に、鳥や虫達もその場から飛び去っていく。 「あ……」 「相棒ォォオーーー!!」 ルイズの口から漏れた唖然とした声をデルフリンガーの絶叫が打ち消す。 悲鳴を上げる間も悲しみの涙を流す間もなかった。 たった一瞬。まるで腕に止まった蚊を潰すようだった。 目の前で何が起きているのか判らないまま、それは終わりを告げた。 呆然と立ち尽すルイズ。 キュルケもタバサもギーシュも掛ける声を失っていた。 けたたましく叫ぶのはシルフィードだけ。 その声が酷く切なくて悲しくて、ルイズはこれが現実だと悟った。 泣き止んだ筈の涙が跡を伝ってまた零れ落ちる。 「私……私の、せい…だ…」 あの時、あいつは逃げようと必死に訴えていた。 それを聞き遂げなかったのは私。 貴族として譲れない意地があった。 あいつはそれを知ってゴーレムに挑んだんだ。 死ぬのはあいつじゃなくて、私の筈だった。 無力な自分の我が儘があいつを殺した。 「私、そんなつもりじゃ…なかった…のに」 「ルイズ! ルイズ! しっかりしなさい!」 自失状態に陥っている彼女をキュルケが肩を掴み揺する。 それでも彼女の目は焦点を失ったまま何も映さない。 始末を終えたゴーレムが彼女達へと向かってくる。 「……!」 タバサは自分の心を凍らせた。 感情に流されてはいけない。 終わった事に取り返しは付かない。 今やるべきはこれ以上の犠牲を避ける事。 大きく羽ばたきシルフィードは上空へと逃れようとする。 だが、ゴーレムはそれを許さない。 突然、巨人が踏み込みの加速を増す。 腕の動きや修復速度だけではない。 ゴーレム自身の動きさえも前とは比べ物にならない。 実力を読み違えた彼女達を圧壊せんと迫る巨大な手。 しかし、その手は寸前で届かない。 体勢を崩したゴーレムが前のめりに倒れる。 振り返るとそこには大きな穴に嵌まった自分の足。 ヴェルダンデが掘った穴を運悪く踏みつけたのか。 土を押し上げながら、そこから足を引き抜く。 否、引き抜こうとした。 足を上げた時、引き抜く必要など無い事に気付く。 ゴーレムの足首から先は白煙を上げて失われていた。 その現象にタバサとギーシュ、そしてフーケが目を見開く。 「まさか…!!」 息を潜めていたフーケの口から思わず声が上がる。 “バルバルバルバルバルッ” 地中から響く異様な唸り声。 そして闇の中でなおも光る金色の双眸。 彼女は聞いていた、その音、その光の正体を! そして、それがもたらす圧倒的な恐怖をッ! 「こいつ、地面を溶かして…地中に!」 土塊を弾き飛ばし、蒼き獣が大地に降り立つ。 “寄生虫バオー”によって無敵の肉体に変身したルイズの使い魔。 それが! それがッ!! それが“バオー”だッ! そいつに触れる事は死を意味するッ! バオーの雄叫びが森を揺るがせる。 それはまるでハルケギニアの大地さえもバオーという存在に恐怖したかのようだった…。
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ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 享年16歳 嗚呼、美人薄命とはいうけれど恋の一つでもして死にたかった 振り下ろされる巨大な拳を前に、16年間の出来事が走馬灯のように流れていく 恐れ多くも姫殿下の遊び相手として王宮で過ごした日々 魔法が使えなくて馬鹿にされたこと 小船で泣いている所を婚約者に慰められたこと 魔法が使えなくて馬鹿にされたこと ちぃ姉さまの動物に危うくじゃれ殺されそうになったこと 魔法が使えなくて馬鹿にされたこと 魔法が使えなくて馬鹿にされたこと 魔法が使えなくて馬鹿にされたこと 魔法が使えなくて馬鹿にされたこと 魔法が使えなくて馬鹿にされたこと ・・・・・。 何だろう、急に悲しくなってきた 私の人生こんなことでいいのだろうか?いいやよくない!! せめて抗ってやる! 屹然と杖を構え、目の前のゴーレムに向けて魔法を放とうとする。しかし 「「きゃっ!?」」 不意に脇腹に衝撃を受け、続いて頬の辺りにボヨヨンと何か暖かく柔らかな感触 「ちょっとヴァリエール、重いから退きなさいよ!」 「う、うるさい!今退くわよっ!!」 どうやらにっくきツェルプトーの胸に溜まった二つの脂肪の塊がクッションになったらしい いっそそのまま潰れてしまえばよかったのに・・・・いや、その前にさっきの衝撃は何だったのだろう? 「ッ、そうだヴァニラ!」 慌てて振り返るが、そこにあったのは今正にドスンという鈍い音共に地面に減り込むゴーレムの拳 「え、嘘!?」 「まさか私たちを庇って・・・・?」 何ということだろう あまりのショックに地面に膝をつき、呆然と拳の着弾地点を見つめる ツェルプトーが横で何か言ってるが分からない 全然いう事を聞かなくても私の使い魔 平民でも、何だか訳のわからない力を持っていた私の使い魔 あの物を削る力でもあの面積は防ぎきれなかっただろう 私があの時直ぐ逃げていればヴァニラは・・・・ 「ヴァリエール! ルイズ!! あれ見てあれッ!!」 うるさいわね、今感傷に浸ってるんだから邪魔しないで・・・・って何? 「ほらあそこ!」 ツェルプトーの示す先を見ればゴーレムの腕を伝い、壁に開いた穴に入っていく人影が一つ 「何あれ・・・・まさか賊!?」 「ていうかあの穴アナタの失敗魔法で出来た皹じゃないの?」 「なッ!?そ、そんなわけないじゃないの!!」 冗談じゃない、でもまさか・・・・・ってそんなことよりヴァニラ! ガオンッ! 突如、独特な音と共にゴーレムの右腕が崩れ落ちる 「え、何事!?」 「ヴァニラ!!」 私とツェルプトーが声を上げるうちにも、次々とゴーレムの体にボコボコと風穴が穿たれていく 「やっちゃいなさいヴァニラ!!」 このままいけばあのゴーレムを倒せる! そう考えついつい逃げるのも忘れて観戦してしまったが、それがいけなかった 「「え?」」 不意にゴーレムがぐらりと傾ぎ、そのまま私たちの上に大量の土砂が覆いかぶさった To Be Continued...
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13 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/26(土) 20 00 37.04 ID uIJKiqzA0 第十話 ~受け継がれる力~ 『トリスティン王宮近辺』 __ _, ´ `丶、 / \ / , / / / ヽ `ヽヽ l l j __ // ,イ 、ハヽ }! ハ l l 「 j_从7ヽハ !七大 ` } リ }/ 「セト、この当たりでいったん降りましょう | l Vf゙仡圷/ jl ノィアト、ヘ// / あんたのドラゴンはトリスティンでは見たことないから j l l V_ ソ ´ V リ /jイノ 見つかるといろいろと問題があるわ」 , ハ ヘ. ` , l ! / / l ヽ ー ‐ .厶 |ハ // ∧ 弋ト 、 __ , r<7 l ヽ / / / ∧ Vー、 Kヽ{ ヽ ヽ / /./ /¨} ,__∧_j_l ハ \ }/ ,′ l { / / / ヾ ☆Y ハ X { V r / / \__j 入xぅ/ \ ヽ l { / / V //∠ , } ! j/ / ! ∧V _二} ヽ / / / { 〈 l / | j/ -ーソ ノ / / / |ヽ \ l /∠/j rテ 〃 ( ヽ , . / / 、__jノ ∧{ / ,/ { _/ ハ `ー彡 / 〃 、__ > / ;> ´ /! ∨ヘ ヾ \ < _ ヽ {{ =ァ 彡< / { く{ ヽ ヽ ユ=― ´ 14 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/26(土) 20 02 52.05 ID uIJKiqzA0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i 「ふぅん。いいだろう . / , │ l l ! | │ 雑魚どもが喚きだすのもうっとおしい / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! ところで凡骨、貴様俺が寝ている間に何かしたか?」 . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 15 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/26(土) 20 06 00.19 ID uIJKiqzA0 __ . -―-、____ ア `ヽ_ // / (/^ \ . | | / /| ヽ \ 丶ヽ . レ|l ∧\_l∧ , |ヽ _│ l l ∧ |{/迄rトハ 、j斗泛ト/| l | 「え? ななな、なんのことかしら? ノ |ヽ| 戈ソ ノノ 弋ソ_ 彳 │ | わわ、わたしは、なんにもしてないわよ?」 . / リ j/// //// / / 八 . / // { r~‐ ⌒ヽ u/ ∧ ヽ、 _ / ./ / \. `ー─ --- / / ヽ \ (_ ヽ〈 ∨>,、_ -r< / ヾ } ) ハ マ{ xヘ/ ̄/ {\__ } / / ん-ヘ ヽ//⌒ヽ,/ ∨ } ノ / / { 〉 ∧ /{. \ \ { / } / / \-/ ヽ \〈  ̄ `ヽ、 . {/ / =- Y -=ニヘ \ ヽ / / ∧ \ ヽ } 16 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/26(土) 20 06 43.39 ID uIJKiqzA0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i 「ふぅん。そうか」 . / , │ l l ! | │ / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 18 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/26(土) 20 09 44.89 ID uIJKiqzA0 │ / / / | \ \ l l ヽ レ l / / l \ ヽ l | l l l ヽ/ / l | ヽ | | | | i| l l\/ |l \ ヽ l l | | | | /| l | l\ 八 ヽ ト、 l |\ヽ | | | l /│! l| |k_ \{ヽ } l ヽ l | | ハ i l | | (セトを見てたらキスしたくなって思わずしちゃった ヽ/ ノ∧ イ≧fテ气ミ ヘ ハ ./ l│__j_l_!.」__ ∨ | | なんて言える訳ないじゃない……!) 〃 ヽ { |iヘ_イi ハ ∨厶斗<丁! / リ │ ` , | | \ N lr j , } /// 之fテ气千≦k | / / ! | 「ど、どうしてそんなこと聞くのかしら?」 | /. } ゝ--′ // |iヘ_ ハ ヾX/ / / ! イ/ ,′. . . . l_ j 〃∧ / / | / / i{ ノ r / / ./ / l | / / 人 ` ヽ ′ / / / | l / / / \ __ . . . . / / / l 人 / / \ V`ヽ / / l \ / / lヽ、 ヽ ノ / / / i \ l ∧ / 丶 _/ / / ヽ ヽ | / ヽ / / // \ __, .r</ / /_,ィ7_ -―― - 、 l ,′ ヽ / / // \/ / / // ヽ 20 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/26(土) 20 12 45.63 ID uIJKiqzA0 , -─- 、 , -‐- 、 ,, - `V `‐、 / \ ./ \ / ヽ ./ / l ヽ / / / / ./ / l | .l .lヽ 「なに、奇妙な夢を見たものでな | l. l / / / ./ .l | | l / / l l.〉 貴様に扮装した賊が俺の口を封じ l、 | | l / / ./ ./ |. l | ./ ./ ./ | |./ 窒息させようとしてきたのだ l、| | l // ///| l / / //// / / . まぁ、即刻青眼で消し飛ばしてやったがな l、l | /l///_/ l / //_|/_∠| / | / .フハハハハハハハハハ!!!!!!!!!」 /⌒ヽ | \ `ー ゝl // `ー /|/⌒v | l⌒l l|  ̄ ̄ //|〉 ̄ ̄ ̄ .|/^_l.l ヽゝ(ー| /| ´ \| ll ),l ノ lヽ_ / | ┌───7 /._/ .l/ | l ̄ ̄ ̄/ / / ,ノ! / |.. V´ ̄∨ ./ /,.-‐ .| ./ (;;) |\ `ー‐ ´ / / | | _|_\ /| ./ | (| ,.-‐ | \__/ .|/ _,.-─; |/ .(;;) |─────┤ _,.-‐ /  ̄ | |^l / 24 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/26(土) 20 16 15.50 ID uIJKiqzA0 lア′ \ _/\ . / / / . . j . . \ ヽ ∨ _/ 〉 / / . ./ . . .; イ. . / \ . . .. 丶 l ∨ _/ __,/ ⌒ヽ /\. ./ . . . ./ |. . . ! . . ヽ .\ . . l ∨{/| \ / `、 . .! . . . /ト、. . . / {. . j{ . . . . |ヾ . }ヽ イ´ . . | !´ ト、 7 ∨. | . / .|. .\/ l . 八. . .. ... . .jハ. l/l . lヽ .. . l |__/ \ i .... l. .l . , j. .__/\ j / \ . . / /! _j / jl . | | . . . . . . . 「あああ、あんたって奴は ー―‐ | . .. | . | .{,>〃テFミ\/ } . //チF千ヾ<| .; . |¨ ̄`ヽ やっぱり最低よーーー!!!!」 . . . . . ∧ | . Ⅳヘi{ !{ヘ `トヽ_/ 、ノ ´{iヘ } ! }ハ l/. . | ー‐=≦仏 l . .ハ. ヾ V ヽイj V ヽイ/ / . . | . _// ∧ |\_ ヽ _ ゞ‐= ゞ=- _ /. . . | / /_/_イヽ /{ . .} /. . . . | 厂 |{ .ヽ .八 __ -―=  ̄ ヽ /.. . . . | / __ | \ ..∨. . .l丶、 ∨ ̄ 〉ィ/.. . . . . ヽレ ´ ̄ ̄ / _`ヽ{/ ` . .\ | iく_> 、 _____, <r /. . . . . . { . . . . . . . ヽ /´ `\} / .. \ ヽ\__ ,>ー< ノ, .. . . . . . . ヽ . . . . . . . . . ,イ |/ .. ヽ、__〕/_____ `< i.. . . . . . . . \ . . . . . . │ ! ........................ ) } |.. . . . . . . . \. . . . │ .. { ,、 _/ / l . . . . . . . . .. \ . 25 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/26(土) 20 19 14.25 ID uIJKiqzA0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i 「ふぅん。なぜ貴様に俺の夢のことでとやかく言われねばならん . / , │ l l ! | │ よもや本当に何かしたのではあるまいな」 / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 26 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/26(土) 20 20 49.85 ID uIJKiqzA0 | l│└ ┐ ./ / \ \ ┌‐┘ ノ./ー─┘/ / i ヽ ヽ └―〃/ | ̄ ̄| ,′ , . ヽハ / ̄ ̄|│ 「丁 l ヽ ヽ l. l│ ヽ/丁| │|ヽ_ { j{ / N } │ │| |└┘ト l、∧ |ヽ { } } ヽ, 斗-┼ │l 「ちち、ち、違うわよ! |│ | lヾ >k{_ \ ノ_ル<ハj / !│ ああもう! そんなことより早く降りなさい! 八! ∨ ‐〒示心ーヘ ヽ戈云テテ‐レ j八 人に見つかっちゃうでしょ!」 / ∧ , ゞー ´ j/ ゞー / / \ / ハ ∨/// /// / ∧ \ / /rヘ ヘ ___ _/_/¨ヾ ヘヽ ヽ / , -‐< } 个 ,、 rー ´__う /〃⌒ヽ \ ヽ \ . / ,イ } j ∨ > ー-- ‐ァ<.じ⌒ヽ、 Y ス \ l / / l { / ,. 厂V弋′ /^\ / ∧ \ } / / ヘ ∨ }ヽ /ー兮-ヽ /{ l、 // l \ . / /l ヽ/ / ∨_/ 厶ヽ_V フ / |\ \ . ,′ / | / / ∨/_ヽ∨ / /、__ l \ \ . l / ノ / \{ \∀/ { ム ) く \ ヽ ! / ヾ / \  ̄{ /ゝ-── { / ノ ヽ } ∨ / / `ヽ /厂ヽ 〉 l/ \ } / 28 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/26(土) 20 25 44.90 ID uIJKiqzA0 『宮廷正門前』 「誰だお前たちは」 __ _, ´ `丶、 / \ / , / / / ヽ `ヽヽ l l j __ // ,イ 、ハヽ }! ハ l l 「 j_从7ヽハ !七大 ` } リ }/ | l Vf゙仡圷/ jl ノィアト、ヘ// / 「わたしは、ラ・ヴァリエール公爵が三女 j l l V_ ソ ´ V リ /jイノ ルイズ・フランソワーズです , ハ ヘ. ` , l ! 怪しいものじゃありません / / l ヽ ー ‐ .厶 |ハ 姫殿下に取り次ぎ願いたいわ」 // ∧ 弋ト 、 __ , r<7 l ヽ / / / ∧ Vー、 Kヽ{ ヽ ヽ / /./ /¨} ,__∧_j_l ハ \ }/ ,′ l { / / / ヾ ☆Y ハ X { V r / / \__j 入xぅ/ \ ヽ l { / / V //∠ , } ! j/ / ! ∧V _二} ヽ / / / { 〈 l / | j/ -ーソ ノ / / / |ヽ \ l /∠/j rテ 〃 ( ヽ , . / / 、__jノ ∧{ / ,/ { _/ ハ `ー彡 / 〃 、__ > / ;> ´ /! ∨ヘ ヾ \ < _ ヽ {{ =ァ 彡< / { く{ ヽ ヽ ユ=― ´ 29 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/26(土) 20 28 30.17 ID uIJKiqzA0 「なるほど、見れば目元が母上そっくりだ。して、要件を伺おうか?」 __ _, ´ `丶、 / \ / , / / / ヽ `ヽヽ l l j __ // ,イ 、ハヽ }! ハ l l 「 j_从7ヽハ !七大 ` } リ }/ | l Vf゙仡圷/ jl ノィアト、ヘ// / 「言えません。密命なのです」 j l l V_ ソ ´ V リ /jイノ , ハ ヘ. ` , l ! / / l ヽ ー ‐ .厶 |ハ // ∧ 弋ト 、 __ , r<7 l ヽ / / / ∧ Vー、 Kヽ{ ヽ ヽ / /./ /¨} ,__∧_j_l ハ \ }/ ,′ l { / / / ヾ ☆Y ハ X { V r / / \__j 入xぅ/ \ ヽ l { / / V //∠ , } ! j/ / ! ∧V _二} ヽ / / / { 〈 l / | j/ -ーソ ノ / / / |ヽ \ l /∠/j rテ 〃 ( ヽ , . / / 、__jノ ∧{ / ,/ { _/ ハ `ー彡 / 〃 、__ > / ;> ´ /! ∨ヘ ヾ \ < _ ヽ {{ =ァ 彡< / { く{ ヽ ヽ ユ=― ´ 「では、殿下に取り次ぐわけにはいかぬ。用件も尋ねずに取り次いだ日にはこちらの首が飛ぶからな」 30 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/26(土) 20 32 02.02 ID uIJKiqzA0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i 「密命だと言っているだろう犬 . / , │ l l ! | │ ふぅん。主人の客の見分けもつかんとは、この国の程度が知れるな / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! 貴様ごときに俺の時間を無駄遣いさせるな . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! とっととそこをどけ」 / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 33 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/26(土) 20 35 07.77 ID uIJKiqzA0 / 、 \ \ /` \ X ヽ ヽ ヽ / / / l ∨,斗、! ! | |/ / | |\ / f ハ ゙| l , {| | 丁≧ミ、/ ゞ′ l | 、ヽ レ ヾ \く ヾ;〉 , 、 | l ヽ \ 「ちょ、ちょっとセト! いくらなんでもそれはいいすぎ……」 \.>〃 ` / ノ/ ∧ \ , r ^ヾヽ |ハ、__ ヽ /〃´  ̄`ヽ ヽ! / } .リ | | ̄// \ \ ヽ /ヽ ノ l ∨ / 、 ヽ ` ー -- 、 Y´ /`ヽ. |/ 〈 _ \ ! \ ヽ/ \ ノ´ ヽ ヽ ト、 \ , { \ソ ̄ `ヽ \ , |ヽ\ \l \ \ l ヽ l|. \\ } . \ } ハ | ∧. ヽ \ / / ヽ /! } ! / ヽ } ヽ / /`ヽ ノ\ \ //| | | \ | / 「無礼な! 貴様平民だな! 従者風情が貴族にそんな口を利いてただで済むと思っているのか!」 35 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/26(土) 20 37 54.03 ID uIJKiqzA0 , -─- 、 , -‐- 、 ,, - `V `‐、 / \ ./ \ / ヽ ./ / l ヽ / / / / ./ / l | .l .lヽ 「やるというのか? いいだろう! | l. l / / / ./ .l | | l / / l l.〉 そこの邪魔な門ごと貴様を青眼で消し飛ばしてくれるわ!!」 l、 | | l / / ./ ./ |. l | ./ ./ ./ | |./ l、| | l // ///| l / / //// / / . l、l | /l///_/ l / //_|/_∠| / | / . /⌒ヽ | \ `ー ゝl // `ー /|/⌒v | l⌒l l|  ̄ ̄ //|〉 ̄ ̄ ̄ .|/^_l.l ヽゝ(ー| /| ´ \| ll ),l ノ lヽ_ / | ┌───7 /._/ .l/ | l ̄ ̄ ̄/ / / ,ノ! / |.. V´ ̄∨ ./ /,.-‐ .| ./ (;;) |\ `ー‐ ´ / / | | _|_\ /| ./ | (| ,.-‐ | \__/ .|/ _,.-─; |/ .(;;) |─────┤ _,.-‐ /  ̄ | |^l / 36 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/26(土) 20 39 17.68 ID uIJKiqzA0 lア′ \ _/\ . / / / . . j . . \ ヽ ∨ _/ 〉 / / . ./ . . .; イ. . / \ . . .. 丶 l ∨ _/ __,/ ⌒ヽ /\. ./ . . . ./ |. . . ! . . ヽ .\ . . l ∨{/| \ / `、 . .! . . . /ト、. . . / {. . j{ . . . . |ヾ . }ヽ イ´ . . | !´ ト、 7 ∨. | . / .|. .\/ l . 八. . .. ... . .jハ. l/l . lヽ .. . l |__/ \ i .... l. .l . , j. .__/\ j / \ . . / /! _j / jl . | | . . . . . . . 「ああもう! あんたは黙ってなさーい!!!!」 ー―‐ | . .. | . | .{,>〃テFミ\/ } . //チF千ヾ<| .; . |¨ ̄`ヽ . . . . . ∧ | . Ⅳヘi{ !{ヘ `トヽ_/ 、ノ ´{iヘ } ! }ハ l/. . | ー‐=≦仏 l . .ハ. ヾ V ヽイj V ヽイ/ / . . | . _// ∧ |\_ ヽ _ ゞ‐= ゞ=- _ /. . . | / /_/_イヽ /{ . .} /. . . . | 厂 |{ .ヽ .八 __ -―=  ̄ ヽ /.. . . . | / __ | \ ..∨. . .l丶、 ∨ ̄ 〉ィ/.. . . . . ヽレ ´ ̄ ̄ / _`ヽ{/ ` . .\ | iく_> 、 _____, <r /. . . . . . { . . . . . . . ヽ /´ `\} / .. \ ヽ\__ ,>ー< ノ, .. . . . . . . ヽ . . . . . . . . . ,イ |/ .. ヽ、__〕/_____ `< i.. . . . . . . . \ . . . . . . │ ! ........................ ) } |.. . . . . . . . \. . . . │ .. { ,、 _/ / l . . . . . . . . .. \ . 前へ 次へ
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86 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/16(土) 21 04 43.65 ID 6bUI2PYL0 __ ./´ `ヽ、 __ // ´`ヽ, `´  ̄`ヽ、 i.l / ,ヾ、ヽ ||、 i ヾ,ヽヽヽ`i . `. ,l ヽ, \ヽヽ.i i.ヽ 「……いいでしょう _ゝ__人--‐‐--,,_ヽヾi.ヽ | | ゲームはお嬢さまの引継ぎという形でよろしいですね?」 ヽ__.ノ `ー. ´ iヽ||i | .l i .|(___,入 |.| |||.| i.|i ヽ,___ ヽ |.i/i/|ヽヽ、 ____,-、_ iー` _,r ´iノ/ _,hi,ヽ,`ゝ ,__フl‐ /´i .i´ -,,,-; / //- ´ _|ヽヽ、 ,-i.`l |ノ / ,;;、;i` _,-- ´ _,- ´ `-ヽ ll .i_ノソ | | i ̄.i |-‐ ´ `ヽ、 l`´ .| / __,..- | | ̄ | | ...ヽ、 .,`,-‐` /, ´ i |) l | ,--― ´ヽ、 / `ー ´/ / i | | / ヽ ,/ i | .| i .| / | ,i /. i .i.) | .| | . |, / /. / i | | | 90 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/16(土) 21 11 47.07 ID 6bUI2PYL0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i . / , │ l l ! | │ / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! 「かまわん。ただしカードを開ける際に . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! 一度全ての手札をテーブルに伏せ、我々以外の人間が同時に開けることとする / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! 問題ないな?」 ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 93 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/16(土) 21 14 12.62 ID 6bUI2PYL0 __ ./´ `ヽ、 __ // ´`ヽ, `´  ̄`ヽ、 i.l / ,ヾ、ヽ ||、 i ヾ,ヽヽヽ`i . `. ,l ヽ, \ヽヽ.i i.ヽ 「旦那さまはお嬢さま以上に慎重ですな! _ゝ__人--‐‐--,,_ヽヾi.ヽ | | もちろん構いませんとも! 勝負は公平であるべきですからな!」 ヽ__.ノ `ー. ´ iヽ||i | .l i .|(___,入 |.| |||.| i.|i ヽ,___ ヽ |.i/i/|ヽヽ、 ____,-、_ iー` _,r ´iノ/ _,hi,ヽ,`ゝ ,__フl‐ /´i .i´ -,,,-; / //- ´ _|ヽヽ、 ,-i.`l |ノ / ,;;、;i` _,-- ´ _,- ´ `-ヽ ll .i_ノソ | | i ̄.i |-‐ ´ `ヽ、 l`´ .| / __,..- | | ̄ | | ...ヽ、 .,`,-‐` /, ´ i |) l | ,--― ´ヽ、 / `ー ´/ / i | | / ヽ ,/ i | .| i .| / | ,i /. i .i.) | .| | . |, / /. / i | | | 96 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/16(土) 21 16 18.59 ID 6bUI2PYL0 . / | i l|l l |l 、 l l |l | l l| ト、ヽ、 l l |‐トl ト、 ト!_,メ;ム、 l !i |ハ t、! `、 !、゙、zt fァ`i ト l| /| il 「……お嬢さま。今のうちにお逃げになってくださいませ ゙、 l`` ` l `` `^ `゙ |! l l | | | |! 旦那様の方法ではおそらく勝てません」 `、ト、ト! l ノ | l lル!/| l| ` `! 、 { _ .リ ,!`i | lト! ゙、 、_ / l/l /l ヽ ヽ ー ̄ ,/ ノ |l ,l `.、 / ,/ l ヽ、_,,、‐ ` / l 99 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/16(土) 21 17 06.31 ID 6bUI2PYL0 - ―― - 、 / \ , ヽ / j __/_ ハ / 、ヽ ハ /// `// } レ ィくム从 /イtァテ</ ! i ハゝ 仡i Y-{ ゞ ┘/ / ,′ 「それは卑怯 l !ヘ\__,ノ ` ー‐7 / / 私は彼を信じた」 リl 八 . /イ /// ヽヘ > 、 ,.ィ//ル′ ` \N、l`71-‐〃´ ̄ヽ 〃 ̄ V }{ヽ/ _ ___ /\_,.ィ=ヽ/_.. -‐ヘ l\ミミヽ、 ,ィ≦三彡 ´ ̄「ヽ ヽ | `ヾミヽイ彡 | \ j_ l≡l !_ \ { ヽ | ! _ とニヽ ヽ ヾー;ヘ l l ヾー- !\` 、 } 104 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/16(土) 21 21 15.02 ID 6bUI2PYL0 , -─- 、 , -‐- 、 ,, - `V `‐、 / \ ./ \ / ヽ ./ / l ヽ / / / / ./ / l | .l .lヽ | l. l / / / ./ .l | | l / / l l.〉 l、 | | l / / ./ ./ |. l | ./ ./ ./ | |./ 「ではいくぞ! ドロー!」 l、| | l // ///| l / / //// / / . l、l | /l///_/ l / //_|/_∠| / | / . /⌒ヽ | \ `ー ゝl // `ー /|/⌒v | l⌒l l|  ̄ ̄ //|〉 ̄ ̄ ̄ .|/^_l.l ヽゝ(ー| /| ´ \| ll ),l ノ lヽ_ / | ┌───7 /._/ .l/ | l ̄ ̄ ̄/ / / ,ノ! / |.. V´ ̄∨ ./ /,.-‐ .| ./ (;;) |\ `ー‐ ´ / / | | _|_\ /| ./ | (| ,.-‐ | \__/ .|/ _,.-─; |/ .(;;) |─────┤ _,.-‐ /  ̄ | |^l / 109 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/16(土) 21 28 34.44 ID 6bUI2PYL0 __ ./´ `ヽ、 __ // ´`ヽ, `´  ̄`ヽ、 i.l / ,ヾ、ヽ ||、 i ヾ,ヽヽヽ`i . `. ,l ヽ, \ヽヽ.i i.ヽ 「ふふ……旦那様はご存知かと思いますが _ゝ__人--‐‐--,,_ヽヾi.ヽ | | このゲームには四つの高貴なる道の他に伝説の道が存在いたします ヽ__.ノ `ー. ´ iヽ||i | .l i 先ほどお嬢さまと私が出した風と炎。それに加え水、地と続きます .|(___,入 |.| |||.| i.|i これらは互いにつぶしあう関係となっておりますが伝説の道は唯一無二 ヽ,___ ヽ |.i/i/|ヽヽ、 最強の手札でございます。それゆえ、見たものはいらっしゃらないとか…… ____,-、_ iー` _,r ´iノ/ _,hi,ヽ,`ゝ しかしこのような大勝負、始祖の思し召しがあるかもしれませんな!」 ,__フl‐ /´i .i´ -,,,-; / //- ´ _|ヽヽ、 ,-i.`l |ノ / ,;;、;i` _,-- ´ _,- ´ `-ヽ ll .i_ノソ | | i ̄.i |-‐ ´ `ヽ、 l`´ .| / __,..- | | ̄ | | ...ヽ、 .,`,-‐` /, ´ i |) l | ,--― ´ヽ、 / `ー ´/ / i | | / ヽ ,/ i | .| i .| / | ,i /. i .i.) | .| | . |, / /. / i | | | 112 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/16(土) 21 31 16.14 ID 6bUI2PYL0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i . / , │ l l ! | │ / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! 「ふぅん。ならばせいぜい神に祈るのだな . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! もっとも貴様に微笑む神など貧乏神が限度だろうがな」 / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 117 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/16(土) 21 35 47.35 ID 6bUI2PYL0 __ ./´ `ヽ、 __ // ´`ヽ, `´  ̄`ヽ、 i.l / ,ヾ、ヽ ||、 i ヾ,ヽヽヽ`i . `. ,l ヽ, \ヽヽ.i i.ヽ 「これは手厳しい! では、互いにカードのチェンジを行いましょう」 _ゝ__人--‐‐--,,_ヽヾi.ヽ | | ヽ__.ノ `ー. ´ iヽ||i | .l i (と、言っても手札に来るカードは決まっていますがな!) .|(___,入 |.| |||.| i.|i ヽ,___ ヽ |.i/i/|ヽヽ、 ____,-、_ iー` _,r ´iノ/ _,hi,ヽ,`ゝ ,__フl‐ /´i .i´ -,,,-; / //- ´ _|ヽヽ、 ,-i.`l |ノ / ,;;、;i` _,-- ´ _,- ´ `-ヽ ll .i_ノソ | | i ̄.i |-‐ ´ `ヽ、 l`´ .| / __,..- | | ̄ | | ...ヽ、 .,`,-‐` /, ´ i |) l | ,--― ´ヽ、 / `ー ´/ / i | | / ヽ ,/ i | .| i .| / | ,i /. i .i.) | .| | . |, / /. / i | | | 120 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/16(土) 21 38 53.89 ID 6bUI2PYL0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i . / , │ l l ! | │ / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! (俺の手札は高貴なる地の道 . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! この手札に勝てるのは風の道と伝説の道のみ / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! 先ほどの勝負で風の道は出ている、ならば奴の手札は……) ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 127 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/16(土) 21 44 03.67 ID 6bUI2PYL0 __ ./´ `ヽ、 __ // ´`ヽ, `´  ̄`ヽ、 i.l / ,ヾ、ヽ ||、 i ヾ,ヽヽヽ`i . `. ,l ヽ, \ヽヽ.i i.ヽ 「カードの交換が終了しましたな _ゝ__人--‐‐--,,_ヽヾi.ヽ | | さて、ではお互いカードを伏せましょう ヽ__.ノ `ー. ´ iヽ||i | .l i 私のカードはこのトマに開けさせます .|(___,入 |.| |||.| i.|i 旦那様はお嬢さまに空けさせることをお勧めします ヽ,___ ヽ |.i/i/|ヽヽ、 なにしろ二人が会える最後の瞬間になるかもしれないのですからな!」 ____,-、_ iー` _,r ´iノ/ _,hi,ヽ,`ゝ ,__フl‐ /´i .i´ -,,,-; / //- ´ _|ヽヽ、 ,-i.`l |ノ / ,;;、;i` _,-- ´ _,- ´ `-ヽ ll .i_ノソ | | i ̄.i |-‐ ´ `ヽ、 l`´ .| / __,..- | | ̄ | | ...ヽ、 .,`,-‐` /, ´ i |) l | ,--― ´ヽ、 / `ー ´/ / i | | / ヽ ,/ i | .| i .| / | ,i /. i .i.) | .| | . |, / /. / i | | | 128 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/16(土) 21 44 59.56 ID 6bUI2PYL0 - ―― - 、 / \ , ヽ / j __/_ ハ / 、ヽ ハ /// `// } レ ィくム从 /イtァテ</ ! i ハゝ 仡i Y-{ ゞ ┘/ / ,′ 「どうする」 l !ヘ\__,ノ ` ー‐7 / / リl 八 . /イ /// ヽヘ > 、 ,.ィ//ル′ ` \N、l`71-‐〃´ ̄ヽ 〃 ̄ V }{ヽ/ _ ___ /\_,.ィ=ヽ/_.. -‐ヘ l\ミミヽ、 ,ィ≦三彡 ´ ̄「ヽ ヽ | `ヾミヽイ彡 | \ j_ l≡l !_ \ { ヽ | ! _ とニヽ ヽ ヾー;ヘ l l ヾー- !\` 、 } 131 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/16(土) 21 46 34.45 ID 6bUI2PYL0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i . / , │ l l ! | │ / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! 「好きにするがいい . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! もっとも俺を信じられるのならばな / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! 戯れに貴様を差し出しているだけかもしれんぞ?」 ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 134 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/16(土) 21 48 00.69 ID 6bUI2PYL0 - ―― - 、 / \ , ヽ / j __/_ ハ / 、ヽ ハ /// `// } レ ィくム从 /イtァテ</ ! i ハゝ 仡i Y-{ ゞ ┘/ / ,′ 「あなたは勝つ」 l !ヘ\__,ノ ` ー‐7 / / リl 八 . /イ /// ヽヘ > 、 ,.ィ//ル′ ` \N、l`71-‐〃´ ̄ヽ 〃 ̄ V }{ヽ/ _ ___ /\_,.ィ=ヽ/_.. -‐ヘ l\ミミヽ、 ,ィ≦三彡 ´ ̄「ヽ ヽ | `ヾミヽイ彡 | \ j_ l≡l !_ \ { ヽ | ! _ とニヽ ヽ ヾー;ヘ l l ヾー- !\` 、 } 136 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/16(土) 21 50 21.57 ID 6bUI2PYL0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i . / , │ l l ! | │ / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! 「ふぅん。いいだろう、カードを開けてくるがいい」 . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 140 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/16(土) 21 52 14.08 ID 6bUI2PYL0 __ ./´ `ヽ、 __ // ´`ヽ, `´  ̄`ヽ、 i.l / ,ヾ、ヽ ||、 i ヾ,ヽヽヽ`i . `. ,l ヽ, \ヽヽ.i i.ヽ 「ご相談は終わりましたかな? _ゝ__人--‐‐--,,_ヽヾi.ヽ | | おや、旦那様。お手元のカードをいじってもテーブルの上のカードは変わりませんぞ! ヽ__.ノ `ー. ´ iヽ||i | .l i そこまで不安な手札でしたかな!」 .|(___,入 |.| |||.| i.|i ヽ,___ ヽ |.i/i/|ヽヽ、 ____,-、_ iー` _,r ´iノ/ _,hi,ヽ,`ゝ ,__フl‐ /´i .i´ -,,,-; / //- ´ _|ヽヽ、 ,-i.`l |ノ / ,;;、;i` _,-- ´ _,- ´ `-ヽ ll .i_ノソ | | i ̄.i |-‐ ´ `ヽ、 l`´ .| / __,..- | | ̄ | | ...ヽ、 .,`,-‐` /, ´ i |) l | ,--― ´ヽ、 / `ー ´/ / i | | / ヽ ,/ i | .| i .| / | ,i /. i .i.) | .| | . |, / /. / i | | | 141 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/16(土) 21 53 03.10 ID 6bUI2PYL0 . / | i l|l l |l 、 l l |l | l l| ト、ヽ、 l l |‐トl ト、 ト!_,メ;ム、 l !i |ハ t、! `、 !、゙、zt fァ`i ト l| /| il 「……シャルロットお嬢さま……残念です」 ゙、 l`` ` l `` `^ `゙ |! l l | | | |! `、ト、ト! l ノ | l lル!/| l| ` `! 、 { _ .リ ,!`i | lト! ゙、 、_ / l/l /l ヽ ヽ ー ̄ ,/ ノ |l ,l `.、 / ,/ l ヽ、_,,、‐ ` / l 143 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/16(土) 21 53 26.38 ID 6bUI2PYL0 - ―― - 、 / \ , ヽ / j __/_ ハ / 、ヽ ハ /// `// } レ ィくム从 /イtァテ</ ! i ハゝ 仡i Y-{ ゞ ┘/ / ,′ 「わたしはもう、シャルロットじゃない」 l !ヘ\__,ノ ` ー‐7 / / リl 八 . /イ /// ヽヘ > 、 ,.ィ//ル′ ` \N、l`71-‐〃´ ̄ヽ 〃 ̄ V }{ヽ/ _ ___ /\_,.ィ=ヽ/_.. -‐ヘ l\ミミヽ、 ,ィ≦三彡 ´ ̄「ヽ ヽ | `ヾミヽイ彡 | \ j_ l≡l !_ \ { ヽ | ! _ とニヽ ヽ ヾー;ヘ l l ヾー- !\` 、 } 146 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/16(土) 21 55 18.59 ID 6bUI2PYL0 . / | i l|l l |l 、 l l |l | l l| ト、ヽ、 l l |‐トl ト、 ト!_,メ;ム、 l !i |ハ t、! `、 !、゙、zt fァ`i ト l| /| il 「では、三、二、一で同時に開けます ゙、 l`` ` l `` `^ `゙ |! l l | | | |! 三、二、一。カードオープン!」 `、ト、ト! l ノ | l lル!/| l| ` `! 、 { _ .リ ,!`i | lト! ゙、 、_ / l/l /l ヽ ヽ ー ̄ ,/ ノ |l ,l `.、 / ,/ l ヽ、_,,、‐ ` / l 149 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/16(土) 21 58 14.58 ID 6bUI2PYL0 __ ./´ `ヽ、 __ // ´`ヽ, `´  ̄`ヽ、 i.l / ,ヾ、ヽ ||、 i ヾ,ヽヽヽ`i . `. ,l ヽ, \ヽヽ.i i.ヽ 「ははははは! 旦那様のカードは高貴なる地の道! この局面でそれを出すとは素晴らしい! _ゝ__人--‐‐--,,_ヽヾi.ヽ | | ですが対して私のカードは伝説なる虚無の道! 残念でしたな! ヽ__.ノ `ー. ´ iヽ||i | .l i どうにも貧乏神が微笑んだのは旦那様のほうでしたな!」 .|(___,入 |.| |||.| i.|i ヽ,___ ヽ |.i/i/|ヽヽ、 ____,-、_ iー` _,r ´iノ/ _,hi,ヽ,`ゝ ,__フl‐ /´i .i´ -,,,-; / //- ´ _|ヽヽ、 ,-i.`l |ノ / ,;;、;i` _,-- ´ _,- ´ `-ヽ ll .i_ノソ | | i ̄.i |-‐ ´ `ヽ、 l`´ .| / __,..- | | ̄ | | ...ヽ、 .,`,-‐` /, ´ i |) l | ,--― ´ヽ、 / `ー ´/ / i | | / ヽ ,/ i | .| i .| / | ,i /. i .i.) | .| | . |, / /. / i | | | 154 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/16(土) 22 00 14.86 ID 6bUI2PYL0 . / | i l|l l |l 、 l l |l | l l| ト、ヽ、 l l |‐トl ト、 ト!_,メ;ム、 l !i |ハ t、! `、 !、゙、zt fァ`i ト l| /| il 「…………」 ゙、 l`` ` l `` `^ `゙ |! l l | | | |! `、ト、ト! l ノ | l lル!/| l| ` `! 、 { _ .リ ,!`i | lト! ゙、 、_ / l/l /l ヽ ヽ ー ̄ ,/ ノ |l ,l `.、 / ,/ l ヽ、_,,、‐ ` / l 前へ トップページ 次へ
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301 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/27(日) 21 20 52.80 ID Mfbr7B940 __// __ヾ==-、 f ´ ̄ , ´ `ヽ l | / / \ ∧/ / 〃 ;.イ/l } , ヽ l { l /__ / / /_/ /j / } | l レ/,,∠`/ /∠/メ// / l ! | 伐_j f以ヽ彡イ 「あのですね、その、最近セトさま ヽ ! i V;;リ {;;リ 〃 | 厨房に来ないじゃないですか Vl | { l だから、おなかすいてないかなって、これを……」 l ! l 、 ー .イ , __ 厂 ̄ ¨ヽ \ !-j> _ ィ<、 / ヽ `ート 、_r _\ヽ |,_ ̄ヘ二´¨l_ハ / ./゙ヽ /⌒く/ ヽ∠ヽ「j|`~/ //ヽ `∨ / } l l } Ⅵ ヽ 〉、 ∨ / ゝァ‐ } くrー! 入 } . .\ V二ニ〈 { / \ }∨ \∧ . . ヽ , } ン′ ヽ| ¨ヽ . .. ノ ヘ_/ ヽ { \ 8//~′ } _ `ヽ、__ __/ `ヽ_// 〃 / \  ̄/ /`===彳 r′ __ヽ { } j、 l く ハ /-- ――‐イ 〉 305 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/27(日) 21 23 55.04 ID Mfbr7B940 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i 「ふぅん。この料理郡を運んできたというわけか . / , │ l l ! | │ 近頃は凡骨がせがむので食堂で食っていたからな」 / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 307 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/27(日) 21 25 35.40 ID Mfbr7B940 __// __ヾ==-、 f ´ ̄ , ´ `ヽ l | / / \ ∧/ / 〃 ;.イ/l } , ヽ l { l /__ / / /_/ /j / } | l レ/,,∠`/ /∠/メ// / l ! | 伐_j f以ヽ彡イ 「そうだったんですか? ヽ ! i V;;リ {;;リ 〃 | 最近私、先生方のテーブルの給仕ばかりしていたから Vl | { l 気づきませんでした l ! l 、 ー .イ , __ じゃあ、余計なお世話だったのかしら……」 厂 ̄ ¨ヽ \ !-j> _ ィ<、 / ヽ `ート 、_r _\ヽ |,_ ̄ヘ二´¨l_ハ / ./゙ヽ /⌒く/ ヽ∠ヽ「j|`~/ //ヽ `∨ / } l l } Ⅵ ヽ 〉、 ∨ / ゝァ‐ } くrー! 入 } . .\ V二ニ〈 { / \ }∨ \∧ . . ヽ , } ン′ ヽ| ¨ヽ . .. ノ ヘ_/ ヽ { \ 8//~′ } _ `ヽ、__ __/ `ヽ_// 〃 / \  ̄/ /`===彳 r′ __ヽ { } j、 l く ハ /-- ――‐イ 〉 308 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/27(日) 21 27 31.54 ID Mfbr7B940 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i 「ふぅん。まったくだ . / , │ l l ! | │ 状況を確認してから行動を起こすのだな」 / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 312 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/27(日) 21 30 58.72 ID Mfbr7B940 __// __ヾ==-、 f ´ ̄ , ´ `ヽ l | / / \ ∧/ / 〃 ;.イ/l } , ヽ l { l /__ / / /_/ /j / } | l レ/,,∠`/ /∠/メ// / l ! | 伐_j f以ヽ彡イ 「はい、すみません…… ヽ ! i V;;リ {;;リ 〃 | この料理どうしましょう……厨房のみんなで食べようかしら」 Vl | { l l ! l 、 ー .イ , __ 厂 ̄ ¨ヽ \ !-j> _ ィ<、 / ヽ `ート 、_r _\ヽ |,_ ̄ヘ二´¨l_ハ / ./゙ヽ /⌒く/ ヽ∠ヽ「j|`~/ //ヽ `∨ / } l l } Ⅵ ヽ 〉、 ∨ / ゝァ‐ } くrー! 入 } . .\ V二ニ〈 { / \ }∨ \∧ . . ヽ , } ン′ ヽ| ¨ヽ . .. ノ ヘ_/ ヽ { \ 8//~′ } _ `ヽ、__ __/ `ヽ_// 〃 / \  ̄/ /`===彳 r′ __ヽ { } j、 l く ハ /-- ――‐イ 〉 313 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/27(日) 21 32 17.30 ID Mfbr7B940 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i 「皿をひとつよこせ」 . / , │ l l ! | │ / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 315 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/27(日) 21 33 33.02 ID Mfbr7B940 __// __ヾ==-、 f ´ ̄ , ´ `ヽ l | / / \ ∧/ / 〃 ;.イ/l } , ヽ l { l /__ / / /_/ /j / } | l レ/,,∠`/ /∠/メ// / l ! | 伐_j f以ヽ彡イ 「えっ? は、はい」 ヽ ! i V;;リ {;;リ 〃 | Vl | { l l ! l 、 ー .イ , __ 厂 ̄ ¨ヽ \ !-j> _ ィ<、 / ヽ `ート 、_r _\ヽ |,_ ̄ヘ二´¨l_ハ / ./゙ヽ /⌒く/ ヽ∠ヽ「j|`~/ //ヽ `∨ / } l l } Ⅵ ヽ 〉、 ∨ / ゝァ‐ } くrー! 入 } . .\ V二ニ〈 { / \ }∨ \∧ . . ヽ , } ン′ ヽ| ¨ヽ . .. ノ ヘ_/ ヽ { \ 8//~′ } _ `ヽ、__ __/ `ヽ_// 〃 / \  ̄/ /`===彳 r′ __ヽ { } j、 l く ハ /-- ――‐イ 〉 317 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/27(日) 21 36 29.05 ID Mfbr7B940 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i 「ふぅん。メイドこれは貴様が作ったものだな . / , │ l l ! | │ 以前より味が向上している / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! これならばモクバも満足するだろう」 . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 319 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/27(日) 21 38 37.33 ID Mfbr7B940 __// __ヾ==-、 f ´ ̄ , ´ `ヽ l | / / \ ∧/ / 〃 ;.イ/l } , ヽ l { l /__ / / /_/ /j / } | l レ/,,∠`/ /∠/メ// / l ! | 伐_j f以ヽ彡イ 「は、はい、どうしてわかるんですか?」 ヽ ! i V;;リ {;;リ 〃 | Vl | { l l ! l 、 ー .イ , __ 厂 ̄ ¨ヽ \ !-j> _ ィ<、 / ヽ `ート 、_r _\ヽ |,_ ̄ヘ二´¨l_ハ / ./゙ヽ /⌒く/ ヽ∠ヽ「j|`~/ //ヽ `∨ / } l l } Ⅵ ヽ 〉、 ∨ / ゝァ‐ } くrー! 入 } . .\ V二ニ〈 { / \ }∨ \∧ . . ヽ , } ン′ ヽ| ¨ヽ . .. ノ ヘ_/ ヽ { \ 8//~′ } _ `ヽ、__ __/ `ヽ_// 〃 / \  ̄/ /`===彳 r′ __ヽ { } j、 l く ハ /-- ――‐イ 〉 320 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/27(日) 21 41 11.76 ID Mfbr7B940 , -─- 、 , -‐- 、 ,, - `V `‐、 / \ ./ \ / ヽ ./ / l ヽ / / / / ./ / l | .l .lヽ | l. l / / / ./ .l | | l / / l l.〉 「当然だ! この俺を誰だと思っている! l、 | | l / / ./ ./ |. l | ./ ./ ./ | |./ まぁこの程度の味付けができるのも当たり前か l、| | l // ///| l / / //// / / . この俺が直々にスカウトをかけてやったのだからな! l、l | /l///_/ l / //_|/_∠| / | / . ワハハハハハハハハ!!!!!!!!!」 /⌒ヽ | \ `ー ゝl // `ー /|/⌒v | l⌒l l|  ̄ ̄ //|〉 ̄ ̄ ̄ .|/^_l.l ヽゝ(ー| /| ´ \| ll ),l ノ lヽ_ / | ┌───7 /._/ .l/ | l ̄ ̄ ̄/ / / ,ノ! / |.. V´ ̄∨ ./ /,.-‐ .| ./ (;;) |\ `ー‐ ´ / / | | _|_\ /| ./ | (| ,.-‐ | \__/ .|/ _,.-─; |/ .(;;) |─────┤ _,.-‐ /  ̄ | |^l / 325 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/27(日) 21 44 31.94 ID Mfbr7B940 __// __ヾ==-、 f ´ ̄ , ´ `ヽ l | / / \ ∧/ / 〃 ;.イ/l } , ヽ l { l /__ / / /_/ /j / } | l レ/,,∠`/ /∠/メ// / (ああ、またセト様のスイッチが……) l ! | 伐_j f以ヽ彡イ ヽ ! i V;;リ {;;リ 〃 | 「あはは、ありがとうございます Vl | { l 食べただけでわかってくれるなんて嬉しいです」 l ! l 、 ー .イ , __ 厂 ̄ ¨ヽ \ !-j> _ ィ<、 / ヽ `ート 、_r _\ヽ |,_ ̄ヘ二´¨l_ハ / ./゙ヽ /⌒く/ ヽ∠ヽ「j|`~/ //ヽ `∨ / } l l } Ⅵ ヽ 〉、 ∨ / ゝァ‐ } くrー! 入 } . .\ V二ニ〈 { / \ }∨ \∧ . . ヽ , } ン′ ヽ| ¨ヽ . .. ノ ヘ_/ ヽ { \ 8//~′ } _ `ヽ、__ __/ `ヽ_// 〃 / \  ̄/ /`===彳 r′ __ヽ { } j、 l く ハ /-- ――‐イ 〉 326 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/27(日) 21 46 42.41 ID Mfbr7B940 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i 「ふぅん。ここでは食いにくいな . / , │ l l ! | │ 凡骨の部屋に行くぞ」 / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 331 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/27(日) 21 48 40.95 ID Mfbr7B940 『ルイズの部屋』 __// __ヾ==-、 f ´ ̄ , ´ `ヽ l | / / \ ∧/ / 〃 ;.イ/l } , ヽ l { l /__ / / /_/ /j / } | l レ/,,∠`/ /∠/メ// / 「いいのかしら……私が勝手に入ってしまって」 l ! | 伐_j f以ヽ彡イ ヽ ! i V;;リ {;;リ 〃 | Vl | { l l ! l 、 ー .イ , __ 厂 ̄ ¨ヽ \ !-j> _ ィ<、 / ヽ `ート 、_r _\ヽ |,_ ̄ヘ二´¨l_ハ / ./゙ヽ /⌒く/ ヽ∠ヽ「j|`~/ //ヽ `∨ / } l l } Ⅵ ヽ 〉、 ∨ / ゝァ‐ } くrー! 入 } . .\ V二ニ〈 { / \ }∨ \∧ . . ヽ , } ン′ ヽ| ¨ヽ . .. ノ ヘ_/ ヽ { \ 8//~′ } _ `ヽ、__ __/ `ヽ_// 〃 / \  ̄/ /`===彳 r′ __ヽ { } j、 l く ハ /-- ――‐イ 〉 332 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/27(日) 21 49 56.91 ID Mfbr7B940 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i 「かまわん。俺がいいといったのだ . / , │ l l ! | │ 奴が騒ぎ立てるようならば、たたき出す」 / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 335 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/27(日) 21 53 39.01 ID Mfbr7B940 __// __ヾ==-、 f ´ ̄ , ´ `ヽ l | / / \ ∧/ / 〃 ;.イ/l } , ヽ l { l /__ / / /_/ /j / } | l レ/,,∠`/ /∠/メ// / 「もう、セト様ったら…… l ! | 伐_j f以ヽ彡イ そうだ、セト様。この前のお話とっても楽しかったです! ヽ ! i V;;リ {;;リ 〃 | 特にあれ! 白い龍と黒い魔法使いのお話!」 Vl | { l l ! l 、 ー .イ , __ 厂 ̄ ¨ヽ \ !-j> _ ィ<、 / ヽ `ート 、_r _\ヽ |,_ ̄ヘ二´¨l_ハ / ./゙ヽ /⌒く/ ヽ∠ヽ「j|`~/ //ヽ `∨ / } l l } Ⅵ ヽ 〉、 ∨ / ゝァ‐ } くrー! 入 } . .\ V二ニ〈 { / \ }∨ \∧ . . ヽ , } ン′ ヽ| ¨ヽ . .. ノ ヘ_/ ヽ { \ 8//~′ } _ `ヽ、__ __/ `ヽ_// 〃 / \  ̄/ /`===彳 r′ __ヽ { } j、 l く ハ /-- ――‐イ 〉 338 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/01/27(日) 21 56 55.16 ID Mfbr7B940 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i 「デュエルモンスターズの話か」 . / , │ l l ! | │ / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 前へ 次へ
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361 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/03(日) 23 56 16.20 ID 6rzKCn1Z0 番外編 その二 ~賭博場のイカサマ 2~ 『ガリア王国 ベルクート街』 , ´,、 _ `ヽ、 / / , ´ \ / / / / `ヽ , l / / / l 、 、 ヽヽ , ,゙ .| , , i | | | l | l , ,. i ! | , ,l |l | | | | | | | i l | 「おねえさま。どこにむかってるの? | | | l| | | | | | | | | |! | | | | | 賭博場に行くんじゃなかったのね?」 | | _.| └|ト、.,|_|_|_ハ_,ム |_/|/_|| | | | |l |! || { ! l | ,、 -_ 、 ,二,ー‐L_|__||ソ | ハ.| l | 〃 ぅ;;; } c;ォ } / | | , | |. |. ` ゞー └゙ ´ハ | , ,| | | 、、、、 、、、 ハ|. | , , / | l |\ ノ/ | | , , / | | | \ 一 ,. イ´ / | | , /イ | | | _ ` ー-‐´ヽr 、/ l| | /,rヽ´ | |レ ´ _ヽニ、|! / __ \ | | /-、 ヽヽ; | r´ - |)|/⌒l´ ` ヽ, .|, / \ ヽヽ、| | ´ ̄ }/ゝ__j/´` ー | | ヽ / ヽ \ \| | ` ̄ ̄}´ / r─‐ |.| | 365 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/03(日) 23 59 18.29 ID 6rzKCn1Z0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i . / , │ l l ! | │ 「貴様あまり口を開くな、頭の悪さが目だって仕方がない」 / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 368 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/04(月) 00 01 23.55 ID NSx8afai0 , ´,、 _ `ヽ、 / / , ´ \ / / / / `ヽ , l / / / l 、 、 ヽヽ , ,゙ .| , , i | | | l | l , ,. i ! | , ,l |l | | | | | | | i l | | | | l| | | | | | | | | |! | | | | | 「な! 伝説の風韻竜に向かってなんてこというのね! | | _.| └|ト、.,|_|_|_ハ_,ム |_/|/_|| | | | |l |! 許さない! きゅいきゅい!」 || { ! l | ,、 -_ 、 ,二,ー‐L_|__||ソ | ハ.| l | 〃 ぅ;;; } c;ォ } / | | , | |. |. ` ゞー └゙ ´ハ | , ,| | | 、、、、 、、、 ハ|. | , , / | l |\ ノ/ | | , , / | | | \ 一 ,. イ´ / | | , /イ | | | _ ` ー-‐´ヽr 、/ l| | /,rヽ´ | |レ ´ _ヽニ、|! / __ \ | | /-、 ヽヽ; | r´ - |)|/⌒l´ ` ヽ, .|, / \ ヽヽ、| | ´ ̄ }/ゝ__j/´` ー | | ヽ / ヽ \ \| | ` ̄ ̄}´ / r─‐ |.| | 369 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/04(月) 00 04 14.17 ID NSx8afai0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i . / , │ l l ! | │ 「ふぅん。賭博場がそれとわかるようにどうどうとあるはずがなかろう / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! 法の目を掻い潜ろうとする奴らはいつでも狡い手を使うものだ」 . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 370 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/04(月) 00 06 21.38 ID NSx8afai0 / / 〉 | | / / /  ̄ / / / / _,,. -‐ ー ‐- 、.,_ / / _,.イ~ `ー、 / 〈 / \ 〉 〉 / \ / / . / ヽ / / . / ! | | | i, /ミミ/ 「ここ」 | |ヘ | |__ム、_/ i | /ミミ/ { ヽ |_ハ ノて~レ レ / ! / / | 人 て丁ヽ / ,-=テ云示`ヽ/ / .. } / | | \ ,ィテ示 ∨ 辷 少 | / / / / / ∨ \〈 K_;ソ r-‐く、 ~ _,イ / / ./ミミ/ ヽ \ \ _ノ、 `ー─ /// ∨ / / ヘヽ  ̄ / ,.イj // Y / \, 〉、 ー // /|/ / l ∨> 、. ,.イ | / / ./ / ヽ__>‐ _,,.ィ<ー‐ゝ、 ./ / / /`T ̄ _,. < ヘ/ / _,.イ⌒ //^ヽ / / / / 〃 / ,,/ / ∧ / 〈 | / ,,,; / / \ / \ |/ / / /_,,,. 〉 371 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/04(月) 00 07 52.11 ID NSx8afai0 , ´,、 _ `ヽ、 / / , ´ \ / / / / `ヽ , l / / / l 、 、 ヽヽ , ,゙ .| , , i | | | l | l , ,. i ! | , ,l |l | | | | | | | i l | | | | l| | | | | | | | | |! | | | | | 「宝石屋さん? きゅいきゅい! | | _.| └|ト、.,|_|_|_ハ_,ム |_/|/_|| | | | |l |! こんなところが賭博場なわけ……」 || { ! l | ,、 -_ 、 ,二,ー‐L_|__||ソ | ハ.| l | 〃 ぅ;;; } c;ォ } / | | , | |. |. ` ゞー └゙ ´ハ | , ,| | | 、、、、 、、、 ハ|. | , , / | l |\ ノ/ | | , , / | | | \ 一 ,. イ´ / | | , /イ | | | _ ` ー-‐´ヽr 、/ l| | /,rヽ´ | |レ ´ _ヽニ、|! / __ \ | | /-、 ヽヽ; | r´ - |)|/⌒l´ ` ヽ, .|, / \ ヽヽ、| | ´ ̄ }/ゝ__j/´` ー | | ヽ / ヽ \ \| | ` ̄ ̄}´ / r─‐ |.| | 373 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/04(月) 00 10 21.51 ID NSx8afai0 『宝石店地下 賭博場“天国”』 , ´,、 _ `ヽ、 / / , ´ \ / / / / `ヽ , l / / / l 、 、 ヽヽ , ,゙ .| , , i | | | l | l , ,. i ! | , ,l |l | | | | | | | i l | | | | l| | | | | | | | | |! | | | | | 「……あったのね」 | | _.| └|ト、.,|_|_|_ハ_,ム |_/|/_|| | | | |l |! || { ! l | ,、 -_ 、 ,二,ー‐L_|__||ソ | ハ.| l | 〃 ぅ;;; } c;ォ } / | | , | |. |. ` ゞー └゙ ´ハ | , ,| | | 、、、、 、、、 ハ|. | , , / | l |\ ノ/ | | , , / | | | \ 一 ,. イ´ / | | , /イ | | | _ ` ー-‐´ヽr 、/ l| | /,rヽ´ | |レ ´ _ヽニ、|! / __ \ | | /-、 ヽヽ; | r´ - |)|/⌒l´ ` ヽ, .|, / \ ヽヽ、| | ´ ̄ }/ゝ__j/´` ー | | ヽ / ヽ \ \| | ` ̄ ̄}´ / r─‐ |.| | 374 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/04(月) 00 17 31.52 ID NSx8afai0 , ´,、 _ `ヽ、 / / , ´ \ / / / / `ヽ , l / / / l 、 、 ヽヽ , ,゙ .| , , i | | | l | l , ,. i ! | , ,l |l | | | | | | | i l | | | | l| | | | | | | | | |! | | | | | 「でもなんでこんなところにあるのね?」 | | _.| └|ト、.,|_|_|_ハ_,ム |_/|/_|| | | | |l |! || { ! l | ,、 -_ 、 ,二,ー‐L_|__||ソ | ハ.| l | 〃 ぅ;;; } c;ォ } / | | , | |. |. ` ゞー └゙ ´ハ | , ,| | | 、、、、 、、、 ハ|. | , , / | l |\ ノ/ | | , , / | | | \ 一 ,. イ´ / | | , /イ | | | _ ` ー-‐´ヽr 、/ l| | /,rヽ´ | |レ ´ _ヽニ、|! / __ \ | | /-、 ヽヽ; | r´ - |)|/⌒l´ ` ヽ, .|, / \ ヽヽ、| | ´ ̄ }/ゝ__j/´` ー | | ヽ / ヽ \ \| | ` ̄ ̄}´ / r─‐ |.| | 378 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/04(月) 00 22 14.93 ID NSx8afai0 __ ./´ `ヽ、 __ // ´`ヽ, `´  ̄`ヽ、 i.l / ,ヾ、ヽ ||、 i ヾ,ヽヽヽ`i . `. ,l ヽ, \ヽヽ.i i.ヽ 「ご説明しましょう」 _ゝ__人--‐‐--,,_ヽヾi.ヽ | | ヽ__.ノ `ー. ´ iヽ||i | .l i .|(___,入 |.| |||.| i.|i ヽ,___ ヽ |.i/i/|ヽヽ、 ____,-、_ iー` _,r ´iノ/ _,hi,ヽ,`ゝ ,__フl‐ /´i .i´ -,,,-; / //- ´ _|ヽヽ、 ,-i.`l |ノ / ,;;、;i` _,-- ´ _,- ´ `-ヽ ll .i_ノソ | | i ̄.i |-‐ ´ `ヽ、 l`´ .| / __,..- | | ̄ | | ...ヽ、 .,`,-‐` /, ´ i |) l | ,--― ´ヽ、 / `ー ´/ / i | | / ヽ ,/ i | .| i .| / | ,i /. i .i.) | .| | . |, / /. / i | | | 379 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/04(月) 00 22 42.15 ID NSx8afai0 , ´,、 _ `ヽ、 / / , ´ \ / / / / `ヽ , l / / / l 、 、 ヽヽ , ,゙ .| , , i | | | l | l , ,. i ! | , ,l |l | | | | | | | i l | | | | l| | | | | | | | | |! | | | | | 「きゅい!? だ、だれなのね!」 | | _.| └|ト、.,|_|_|_ハ_,ム |_/|/_|| | | | |l |! || { ! l | ,、 -_ 、 ,二,ー‐L_|__||ソ | ハ.| l | 〃 ぅ;;; } c;ォ } / | | , | |. |. ` ゞー └゙ ´ハ | , ,| | | 、、、、 、、、 ハ|. | , , / | l |\ ノ/ | | , , / | | | \ 一 ,. イ´ / | | , /イ | | | _ ` ー-‐´ヽr 、/ l| | /,rヽ´ | |レ ´ _ヽニ、|! / __ \ | | /-、 ヽヽ; | r´ - |)|/⌒l´ ` ヽ, .|, / \ ヽヽ、| | ´ ̄ }/ゝ__j/´` ー | | ヽ / ヽ \ \| | ` ̄ ̄}´ / r─‐ |.| | 385 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/04(月) 00 26 55.28 ID NSx8afai0 __ ./´ `ヽ、 __ // ´`ヽ, `´  ̄`ヽ、 i.l / ,ヾ、ヽ ||、 i ヾ,ヽヽヽ`i 「当カジノのオーナー、ギルモアと申します . `. ,l ヽ, \ヽヽ.i i.ヽ いやなに、こんな商売を続けるうちにわかることがありましてな _ゝ__人--‐‐--,,_ヽヾi.ヽ | | 知ってのとおりカジノは合法ですが掛け金に上限が定めされています ヽ__.ノ `ー. ´ iヽ||i | .l i しかし当カジノでは裕福なかたがたにも満足いただけるような .|(___,入 |.| |||.| i.|i 金額を定めさせていだだいておるのです ヽ,___ ヽ |.i/i/|ヽヽ、 したがってこんな地下で営業させてもらっているしだい」 ____,-、_ iー` _,r ´iノ/ _,hi,ヽ,`ゝ ,__フl‐ /´i .i´ -,,,-; / //- ´ _|ヽヽ、 ,-i.`l |ノ / ,;;、;i` _,-- ´ _,- ´ `-ヽ ll .i_ノソ | | i ̄.i |-‐ ´ `ヽ、 l`´ .| / __,..- | | ̄ | | ...ヽ、 .,`,-‐` /, ´ i |) l | ,--― ´ヽ、 / `ー ´/ / i | | / ヽ ,/ i | .| i .| / | ,i /. i .i.) | .| | . |, / /. / i | | | 386 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/04(月) 00 29 51.35 ID NSx8afai0 - ―― - 、 / \ , ヽ / j __/_ ハ / 、ヽ ハ /// `// } レ ィくム从 /イtァテ</ ! i ハゝ 仡i Y-{ ゞ ┘/ / ,′ l !ヘ\__,ノ ` ー‐7 / / 「あのゲームをしたい」 リl 八 . /イ /// ヽヘ > 、 ,.ィ//ル′ ` \N、l`71-‐〃´ ̄ヽ 〃 ̄ V }{ヽ/ _ ___ /\_,.ィ=ヽ/_.. -‐ヘ l\ミミヽ、 ,ィ≦三彡 ´ ̄「ヽ ヽ | `ヾミヽイ彡 | \ j_ l≡l !_ \ { ヽ | ! _ とニヽ ヽ ヾー;ヘ l l ヾー- !\` 、 } 4 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/08(金) 20 05 10.60 ID aPXcq++00 __ ./´ `ヽ、 __ // ´`ヽ, `´  ̄`ヽ、 i.l / ,ヾ、ヽ ||、 i ヾ,ヽヽヽ`i . `. ,l ヽ, \ヽヽ.i i.ヽ 「かしこまりました」 _ゝ__人--‐‐--,,_ヽヾi.ヽ | | ヽ__.ノ `ー. ´ iヽ||i | .l i .|(___,入 |.| |||.| i.|i ヽ,___ ヽ |.i/i/|ヽヽ、 ____,-、_ iー` _,r ´iノ/ _,hi,ヽ,`ゝ ,__フl‐ /´i .i´ -,,,-; / //- ´ _|ヽヽ、 ,-i.`l |ノ / ,;;、;i` _,-- ´ _,- ´ `-ヽ ll .i_ノソ | | i ̄.i |-‐ ´ `ヽ、 l`´ .| / __,..- | | ̄ | | ...ヽ、 .,`,-‐` /, ´ i |) l | ,--― ´ヽ、 / `ー ´/ / i | | / ヽ ,/ i | .| i .| / | ,i /. i .i.) | .| | . |, / /. / i | | | 5 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/08(金) 20 09 06.60 ID aPXcq++00 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i . / , │ l l ! | │ / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! 「ふぅん。サイコロ遊びか . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! 貴様軍資金はいくらだ」 / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 7 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/08(金) 20 11 24.67 ID aPXcq++00 - ―― - 、 / \ , ヽ / j __/_ ハ / 、ヽ ハ /// `// } レ ィくム从 /イtァテ</ ! i ハゝ 仡i Y-{ ゞ ┘/ / ,′ l !ヘ\__,ノ ` ー‐7 / / 「百エキュー」 リl 八 . /イ /// ヽヘ > 、 ,.ィ//ル′ ` \N、l`71-‐〃´ ̄ヽ 〃 ̄ V }{ヽ/ _ ___ /\_,.ィ=ヽ/_.. -‐ヘ l\ミミヽ、 ,ィ≦三彡 ´ ̄「ヽ ヽ | `ヾミヽイ彡 | \ j_ l≡l !_ \ { ヽ | ! _ とニヽ ヽ ヾー;ヘ l l ヾー- !\` 、 } 8 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/08(金) 20 12 04.55 ID aPXcq++00 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i . / , │ l l ! | │ / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! 「一割よこすがいい . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! 百倍にして返してやろう」 / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 前へ トップページ 次へ
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41 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/02(土) 20 40 52.28 ID o4E+Z4Aq0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i . / , │ l l ! | │ 「俺の世界のものならな / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! 中でもデュエルモンスターズならば俺の知らぬカードはない」 . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 43 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/02(土) 20 43 29.62 ID o4E+Z4Aq0 __// __ヾ==-、 f ´ ̄ , ´ `ヽ l | / / \ ∧/ / 〃 ;.イ/l } , ヽ l { l /__ / / /_/ /j / } | l レ/,,∠`/ /∠/メ// / l ! | 伐_j f以ヽ彡イ 「そうですか……あの、その、よかったら見てもらいたいカードがあるんです ヽ ! i V;;リ {;;リ 〃 | いえ、本当にカードかどうかもわからないんですけど Vl | { l 異国の文字で書かれていて、どんなものかさっぱりわからなくて」 l ! l 、 ー .イ , __ 厂 ̄ ¨ヽ \ !-j> _ ィ<、 / ヽ `ート 、_r _\ヽ |,_ ̄ヘ二´¨l_ハ / ./゙ヽ /⌒く/ ヽ∠ヽ「j|`~/ //ヽ `∨ / } l l } Ⅵ ヽ 〉、 ∨ / ゝァ‐ } くrー! 入 } . .\ V二ニ〈 { / \ }∨ \∧ . . ヽ , } ン′ ヽ| ¨ヽ . .. ノ ヘ_/ ヽ { \ 8//~′ } _ `ヽ、__ __/ `ヽ_// 〃 / \  ̄/ /`===彳 r′ __ヽ { } j、 l く ハ /-- ――‐イ 〉 50 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/02(土) 20 47 37.30 ID o4E+Z4Aq0 ,. -‐ 、. /  ̄`~` ‐ 、 / ` ` ‐、 / `‐、 / \ , \ / ! \ / l ! | i . / , │ l l ! | │ 「かまわん。見せてみろ」 / /./ | │ l 、 | | | , | .l ! . / / /l ! l | | | \ !|l | / | | ! / / ./ ! | l l | | ヽ. ヽ\ \ ヽ. ヽ. |│/ヽ| ! l ! ` ‐ 、| l ヽ. ヽ.ヽ. ! l\\`‐、ヽ、\ヽ.| レ /ヽヽl ! ! . `‐、| 、ト、__\ 、 ヽ. l トーz、-‐ラ フヽ!|!/_,ゝヽ }. |│ \ヽl\`ー ヽ、\ヽ ∨ー`‐← ||!-、-、 /! |│ ヽト. ´ ̄ジヽN` -ゝ |! リ /|.| | | ! \ _iー | |.| | | |\. \ r‐== ヲ |  ̄`~` ‐ - 、 | ` ー-ヽ、 V r -‐ / .| | | `‐、 `ー- ./| , -.、 | | `‐、 / .| { {lll}} f{! _ _,,. 、-‐ | `エ´-─ー| ` ー ゞ ´ ヽ` ー- |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / 52 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/02(土) 20 54 00.71 ID o4E+Z4Aq0 __// __ヾ==-、 f ´ ̄ , ´ `ヽ l | / / \ ∧/ / 〃 ;.イ/l } , ヽ l { l /__ / / /_/ /j / } | l レ/,,∠`/ /∠/メ// / l ! | 伐_j f以ヽ彡イ 「ありがとうございます! ヽ ! i V;;リ {;;リ 〃 | ひいおじいちゃんの形見なんですけど Vl | { l 今まで誰もわからなかったから気になってたんです l ! l 、 ー .イ , __ ちょっと待っててくださいね、すぐに探してきます」 厂 ̄ ¨ヽ \ !-j> _ ィ<、 / ヽ `ート 、_r _\ヽ |,_ ̄ヘ二´¨l_ハ / ./゙ヽ /⌒く/ ヽ∠ヽ「j|`~/ //ヽ `∨ / } l l } Ⅵ ヽ 〉、 ∨ / ゝァ‐ } くrー! 入 } . .\ V二ニ〈 { / \ }∨ \∧ . . ヽ , } ン′ ヽ| ¨ヽ . .. ノ ヘ_/ ヽ { \ 8//~′ } _ `ヽ、__ __/ `ヽ_// 〃 / \  ̄/ /`===彳 r′ __ヽ { } j、 l く ハ /-- ――‐イ 〉 53 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/02(土) 20 56 57.44 ID o4E+Z4Aq0 ~しばらくして~ __// __ヾ==-、 f ´ ̄ , ´ `ヽ l | / / \ ∧/ / 〃 ;.イ/l } , ヽ l { l /__ / / /_/ /j / } | l レ/,,∠`/ /∠/メ// / l ! | 伐_j f以ヽ彡イ 「これです。だいぶ古いものだから汚れちゃってますけど……」 ヽ ! i V;;リ {;;リ 〃 | Vl | { l l ! l 、 ー .イ , __ 厂 ̄ ¨ヽ \ !-j> _ ィ<、 / ヽ `ート 、_r _\ヽ |,_ ̄ヘ二´¨l_ハ / ./゙ヽ /⌒く/ ヽ∠ヽ「j|`~/ //ヽ `∨ / } l l } Ⅵ ヽ 〉、 ∨ / ゝァ‐ } くrー! 入 } . .\ V二ニ〈 { / \ }∨ \∧ . . ヽ , } ン′ ヽ| ¨ヽ . .. ノ ヘ_/ ヽ { \ 8//~′ } _ `ヽ、__ __/ `ヽ_// 〃 / \  ̄/ /`===彳 r′ __ヽ { } j、 l く ハ /-- ――‐イ 〉 57 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/02(土) 20 58 53.54 ID o4E+Z4Aq0 ,. ヽ. ヽ l l l l / ヽ. ヽ l l l l / / ヽ. ` 、 ヽ ヽ. レ、l l. l / / 丶、 ` 、 ヽ ヽ / ヘ \ l l / / ` 、_ \. ヽ. ∨ , `丶 \ ! l / ヽ - ニ_ー三>ィヘ、 ヽ ∨、ハ }. 〉j l l 「これは……! ト 、 \ ` 、 丶、  ̄ / j ` 、 ヽ}_」 j /∧. l l メイド、他にカードはなかったか `丶、\ `丶、_`ァハ / ` 、 l!__, / Ⅵ l この二枚だけではないはずだ」 `丶\ゝ、_,イ{j } / ヽl.// ∧ Ⅴ ! `丶、 ヽ ´ Ⅵ ,ヘ ヽ l l ソ‐-、_` 、  ̄´ \ヽ. l. l / `丶 」____\ヽV / |  ̄ ̄ く、 | `丶, _ | `´、_ /| \ ,イ .| ,rf⌒ ┌‐\ ∠.」 ! { | \__/ | _l. 弋_ | 〈 ̄.l l l l l l l j _____j___/______ ____/___\ _ _ \  ̄\. | |. //´ ヽ /´〉 | レ 〈 65 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/02(土) 21 02 36.29 ID o4E+Z4Aq0 ~しばらくして~ __// __ヾ==-、 f ´ ̄ , ´ `ヽ l | / / \ ∧/ / 〃 ;.イ/l } , ヽ l { l /__ / / /_/ /j / } | l レ/,,∠`/ /∠/メ// / l ! | 伐_j f以ヽ彡イ 「は、はい。他にも結構な枚数がありました ヽ ! i V;;リ {;;リ 〃 | ひいおじいちゃんはその二枚をよく見ていたから、それだけでもと思ったんですが…… Vl | { l 他ものもすぐに持ってきます!」 l ! l 、 ー .イ , __ 厂 ̄ ¨ヽ \ !-j> _ ィ<、 / ヽ `ート 、_r _\ヽ |,_ ̄ヘ二´¨l_ハ / ./゙ヽ /⌒く/ ヽ∠ヽ「j|`~/ //ヽ `∨ / } l l } Ⅵ ヽ 〉、 ∨ / ゝァ‐ } くrー! 入 } . .\ V二ニ〈 { / \ }∨ \∧ . . ヽ , } ン′ ヽ| ¨ヽ . .. ノ ヘ_/ ヽ { \ 8//~′ } _ `ヽ、__ __/ `ヽ_// 〃 / \  ̄/ /`===彳 r′ __ヽ { } j、 l く ハ /-- ――‐イ 〉 67 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/02(土) 21 06 30.49 ID o4E+Z4Aq0 __// __ヾ==-、 f ´ ̄ , ´ `ヽ l | / / \ ∧/ / 〃 ;.イ/l } , ヽ l { l /__ / / /_/ /j / } | l レ/,,∠`/ /∠/メ// / l ! | 伐_j f以ヽ彡イ 「たぶん、これで全部です ヽ ! i V;;リ {;;リ 〃 | だいたい四十枚くらいです…… Vl | { l セトさま、わかるだけでもいいので l ! l 、 ー .イ , __ どんなことが書かれているのか教えていただけないでしょうか」 厂 ̄ ¨ヽ \ !-j> _ ィ<、 / ヽ `ート 、_r _\ヽ |,_ ̄ヘ二´¨l_ハ / ./゙ヽ /⌒く/ ヽ∠ヽ「j|`~/ //ヽ `∨ / } l l } Ⅵ ヽ 〉、 ∨ / ゝァ‐ } くrー! 入 } . .\ V二ニ〈 { / \ }∨ \∧ . . ヽ , } ン′ ヽ| ¨ヽ . .. ノ ヘ_/ ヽ { \ 8//~′ } _ `ヽ、__ __/ `ヽ_// 〃 / \  ̄/ /`===彳 r′ __ヽ { } j、 l く ハ /-- ――‐イ 〉 72 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/02(土) 21 12 14.16 ID o4E+Z4Aq0 ,. ヽ. ヽ l l l l / ヽ. ヽ l l l l / / ヽ. ` 、 ヽ ヽ. レ、l l. l / / 丶、 ` 、 ヽ ヽ / ヘ \ l l / / ` 、_ \. ヽ. ∨ , `丶 \ ! l / ヽ - ニ_ー三>ィヘ、 ヽ ∨、ハ }. 〉j l l 「ブラック・マジシャン ト 、 \ ` 、 丶、  ̄ / j ` 、 ヽ}_」 j /∧. l l 攻撃力2500 守備力2100…… `丶、\ `丶、_`ァハ / ` 、 l!__, / Ⅵ l メイド、貴様の曽祖父の名は……?」 `丶\ゝ、_,イ{j } / ヽl.// ∧ Ⅴ ! `丶、 ヽ ´ Ⅵ ,ヘ ヽ l l ソ‐-、_` 、  ̄´ \ヽ. l. l / `丶 」____\ヽV / |  ̄ ̄ く、 | `丶, _ | `´、_ /| \ ,イ .| ,rf⌒ ┌‐\ ∠.」 ! { | \__/ | _l. 弋_ | 〈 ̄.l l l l l l l j _____j___/______ ____/___\ _ _ \  ̄\. | |. //´ ヽ /´〉 | レ 〈 75 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/02(土) 21 13 55.38 ID o4E+Z4Aq0 __// __ヾ==-、 f ´ ̄ , ´ `ヽ l | / / \ ∧/ / 〃 ;.イ/l } , ヽ l { l /__ / / /_/ /j / } | l レ/,,∠`/ /∠/メ// / l ! | 伐_j f以ヽ彡イ 「え? その、『ユーギ』といいます」 ヽ ! i V;;リ {;;リ 〃 | Vl | { l l ! l 、 ー .イ , __ 厂 ̄ ¨ヽ \ !-j> _ ィ<、 / ヽ `ート 、_r _\ヽ |,_ ̄ヘ二´¨l_ハ / ./゙ヽ /⌒く/ ヽ∠ヽ「j|`~/ //ヽ `∨ / } l l } Ⅵ ヽ 〉、 ∨ / ゝァ‐ } くrー! 入 } . .\ V二ニ〈 { / \ }∨ \∧ . . ヽ , } ン′ ヽ| ¨ヽ . .. ノ ヘ_/ ヽ { \ 8//~′ } _ `ヽ、__ __/ `ヽ_// 〃 / \  ̄/ /`===彳 r′ __ヽ { } j、 l く ハ /-- ――‐イ 〉 83 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/02(土) 21 17 44.31 ID o4E+Z4Aq0 ,. ヽ. ヽ l l l l / ヽ. ヽ l l l l / / ヽ. ` 、 ヽ ヽ. レ、l l. l / / 丶、 ` 、 ヽ ヽ / ヘ \ l l / / ` 、_ \. ヽ. ∨ , `丶 \ ! l / ヽ - ニ_ー三>ィヘ、 ヽ ∨、ハ }. 〉j l l 「……このカード以外に ト 、 \ ` 、 丶、  ̄ / j ` 、 ヽ}_」 j /∧. l l 遺したものはなかったか」 `丶、\ `丶、_`ァハ / ` 、 l!__, / Ⅵ l `丶\ゝ、_,イ{j } / ヽl.// ∧ Ⅴ ! `丶、 ヽ ´ Ⅵ ,ヘ ヽ l l ソ‐-、_` 、  ̄´ \ヽ. l. l / `丶 」____\ヽV / |  ̄ ̄ く、 | `丶, _ | `´、_ /| \ ,イ .| ,rf⌒ ┌‐\ ∠.」 ! { | \__/ | _l. 弋_ | 〈 ̄.l l l l l l l j _____j___/______ ____/___\ _ _ \  ̄\. | |. //´ ヽ /´〉 | レ 〈 87 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/02(土) 21 21 25.83 ID o4E+Z4Aq0 __// __ヾ==-、 f ´ ̄ , ´ `ヽ l | / / \ ∧/ / 〃 ;.イ/l } , ヽ l { l /__ / / /_/ /j / } | l レ/,,∠`/ /∠/メ// / l ! | 伐_j f以ヽ彡イ 「えと、そのカードと同じような文字で書かれた遺言状が…… ヽ ! i V;;リ {;;リ 〃 | カードの文字が読めるなら見せてもいいって言われてました Vl | { l ご覧になりますか?」 l ! l 、 ー .イ , __ 厂 ̄ ¨ヽ \ !-j> _ ィ<、 / ヽ `ート 、_r _\ヽ |,_ ̄ヘ二´¨l_ハ / ./゙ヽ /⌒く/ ヽ∠ヽ「j|`~/ //ヽ `∨ / } l l } Ⅵ ヽ 〉、 ∨ / ゝァ‐ } くrー! 入 } . .\ V二ニ〈 { / \ }∨ \∧ . . ヽ , } ン′ ヽ| ¨ヽ . .. ノ ヘ_/ ヽ { \ 8//~′ } _ `ヽ、__ __/ `ヽ_// 〃 / \  ̄/ /`===彳 r′ __ヽ { } j、 l く ハ /-- ――‐イ 〉 88 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/02(土) 21 23 12.83 ID o4E+Z4Aq0 ,. ヽ. ヽ l l l l / ヽ. ヽ l l l l / / ヽ. ` 、 ヽ ヽ. レ、l l. l / / 丶、 ` 、 ヽ ヽ / ヘ \ l l / / ` 、_ \. ヽ. ∨ , `丶 \ ! l / ヽ - ニ_ー三>ィヘ、 ヽ ∨、ハ }. 〉j l l 「もってこい」 ト 、 \ ` 、 丶、  ̄ / j ` 、 ヽ}_」 j /∧. l l `丶、\ `丶、_`ァハ / ` 、 l!__, / Ⅵ l `丶\ゝ、_,イ{j } / ヽl.// ∧ Ⅴ ! `丶、 ヽ ´ Ⅵ ,ヘ ヽ l l ソ‐-、_` 、  ̄´ \ヽ. l. l / `丶 」____\ヽV / |  ̄ ̄ く、 | `丶, _ | `´、_ /| \ ,イ .| ,rf⌒ ┌‐\ ∠.」 ! { | \__/ | _l. 弋_ | 〈 ̄.l l l l l l l j _____j___/______ ____/___\ _ _ \  ̄\. | |. //´ ヽ /´〉 | レ 〈 89 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/02(土) 21 24 26.55 ID o4E+Z4Aq0 __// __ヾ==-、 f ´ ̄ , ´ `ヽ l | / / \ ∧/ / 〃 ;.イ/l } , ヽ l { l /__ / / /_/ /j / } | l レ/,,∠`/ /∠/メ// / l ! | 伐_j f以ヽ彡イ 「わかりました ヽ ! i V;;リ {;;リ 〃 | あの、セトさま、もしかしてひいおじいちゃんと Vl | { l お知り合いだったんですか?」 l ! l 、 ー .イ , __ 厂 ̄ ¨ヽ \ !-j> _ ィ<、 / ヽ `ート 、_r _\ヽ |,_ ̄ヘ二´¨l_ハ / ./゙ヽ /⌒く/ ヽ∠ヽ「j|`~/ //ヽ `∨ / } l l } Ⅵ ヽ 〉、 ∨ / ゝァ‐ } くrー! 入 } . .\ V二ニ〈 { / \ }∨ \∧ . . ヽ , } ン′ ヽ| ¨ヽ . .. ノ ヘ_/ ヽ { \ 8//~′ } _ `ヽ、__ __/ `ヽ_// 〃 / \  ̄/ /`===彳 r′ __ヽ { } j、 l く ハ /-- ――‐イ 〉 90 :社長の使い魔 ◆.H42NtoyGg:2008/02/02(土) 21 25 07.42 ID o4E+Z4Aq0 ,. ヽ. ヽ l l l l / ヽ. ヽ l l l l / / ヽ. ` 、 ヽ ヽ. レ、l l. l / / 丶、 ` 、 ヽ ヽ / ヘ \ l l / / ` 、_ \. ヽ. ∨ , `丶 \ ! l / ヽ - ニ_ー三>ィヘ、 ヽ ∨、ハ }. 〉j l l 「ふぅん。我が生涯のライバルだ……」 ト 、 \ ` 、 丶、  ̄ / j ` 、 ヽ}_」 j /∧. l l `丶、\ `丶、_`ァハ / ` 、 l!__, / Ⅵ l `丶\ゝ、_,イ{j } / ヽl.// ∧ Ⅴ ! `丶、 ヽ ´ Ⅵ ,ヘ ヽ l l ソ‐-、_` 、  ̄´ \ヽ. l. l / `丶 」____\ヽV / |  ̄ ̄ く、 | `丶, _ | `´、_ /| \ ,イ .| ,rf⌒ ┌‐\ ∠.」 ! { | \__/ | _l. 弋_ | 〈 ̄.l l l l l l l j _____j___/______ ____/___\ _ _ \  ̄\. | |. //´ ヽ /´〉 | レ 〈 前へ 次へ